佐世保史談会(中島眞澄会長)は、先人の活躍をまとめた「佐世保人物事典」を完成させた。江戸時代から現代までの佐世保にゆかりがある411人を網羅。佐世保で、これほどの人数の生きた証しを掘り起こした本はほかにないという。
会の創立60年記念事業として2016年に発刊を計画し約6年間、編さんを進めてきた。人選の基準は▽市内や近郊出身で社会的功績を残した人▽佐世保地域に対して功績があった人▽地域のために尽くした人-など。黒島天主堂の建設に尽力したフランス人のマルマン神父や、白磁の三川内焼を完成させた今村三之丞、ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏らを収録している。このほか、歴代の国会議員や市長、市議会議長、市名誉市民などの一覧も付けた。
執筆したのは史談会のメンバー12人。新聞記事や図書資料を使って調べたほか関係者に聞き取りして生い立ちや業績、佐世保との関わりを中心に簡潔にまとめた。メンバーで査読を繰り返し、校正を重ねた。
中島会長は「祖先を思う気持ちや故郷を思う心につながり、佐世保の未来に役立つことができればうれしい」と話している。
A5判、256ページ。希望者は史談会の宮﨑勝秀さん(電0956.32.7495)へ。1400円(送料込み)で販売する。
「佐世保人物事典」完成 411人を網羅 佐世保史談会
- Published
- 2022/04/26 12:50 (JST)
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