チョルノービリ原発事故から26日で36年。
広島の子どもたちがウクライナの平和を願って描いた作品が完成しました。
青空のもと四季のうつろいを見せる木々や花々。
ビニールシートの上にアクリル絵の具で描かれたウクライナの情景。
中高生らおよそ200人が1週間かけて完成させました。
永井菫さん「未来の復興に向けての意欲というか、広島からも応援しているよというプラスの気持ちで受け取ってもらえたらなと」
ウクライナへのメッセージは日本語だけでなく、英語やベネズエラ語など6つの言語で寄せられました。
企画した「アトリエぱお」は子どもたちが平和を願って壁画を描く国際プロジェクト「キッズ・ゲルニカ」に2015年から参加。
これまで12作品をウクライナに送っています。
2018年にはチョルノービリ原発事故の避難民が暮らす街を訪れ子どもたちと交流。
自分たちの描いた壁画は今も現地にあるといいます。
加藤宇章代表「一時あの街はロシアに占領されて食料も水も電気もない状態だったと聞いている。少しでもまた元のあの時の笑顔に戻れる日が1日でも早く来ればいいなと思っています」
一方、中区の平和公園では市民団体が「核と人類は共存できない」と書かれた横断幕をかかげ約30分間座り込みを行いました。
県被団協 箕牧智之理事長「原子力発電所、あるいは核兵器みんな放射能を持った物体ですから、広島に住む私たちはいついかなることがあっても核兵器の廃絶を訴えていきたい」
また、チョルノービリ原発が標的のひとつとなったウクライナへの軍事侵攻については、「ロシアは直ちに軍事侵略を停止せよ」と訴えました。