善光寺御開帳をPR 奉賛会会長ら「上越から訪れて」 6月29日まで開催

 長野市の善光寺で3日から6月29日まで、七年に一度、絶対秘仏の本尊の身代わり「前立本尊」を本堂に安置し公開する「御開帳」が行われている。善光寺御開帳奉賛会の北村正博会長(長野商工会議所会頭)らがこのほど、上越タイムス社を訪れ「長野と上越は距離的な近さだけでなく、長く多くの交流の歴史がある。ぜひ善光寺を訪れてほしい」とPRした。

善光寺御開帳のPRで上越タイムス社を訪れた善光寺御開帳奉賛会の北村会長(左から2人目)ら

 御開帳は、前回の2015年から七年に当たる昨年に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で1年延期され、3日に始まった。参拝者の分散を図るため、期間を6月29日までの88日間とした。

 期間中、本堂の前に立つ高さ10メートルの「回向(えこう)柱」は、触れることで前立本尊に直接触れるのと同じ功徳を得られるとされ、参拝者の多くが手で直接触れる。そのため光触媒コーティングを施し、安全・安心な参拝環境を整えているという。林明晋寺務総長は「善光寺は特定の宗派に属さない寺。多くの人から善光寺仏(本尊)との御縁を結んでいただきたい」と話す。

中日庭儀大法要(天台宗、2015年)Ⓒ善光寺

 奉賛会によると、御開帳に合わせて市内の食や観光も充実。北村会長は「期間中の土、日曜を中心に市街地で『日本一の門前町大縁日』を開いている。昨年リニューアルした長野県立美術館も楽しめる。ぜひ飲んで食べて、楽しんでほしい」と勧めている。

 詳しくは善光寺御開帳奉賛会ホームページで。善光寺ホームページでは、境内の混雑状況や一部の駐車場の混雑状況などをリアルタイムで配信している。

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