羽深機工株式会社(新潟県上越市)が破産手続開始決定、負債総額は8億4,371万円

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、2021年11月4日付で債権者に通知を出し、債務整理を弁護士に一任していた、羽深機工株式会社(新潟県上越市、資本金5,000万円)が4月18日、新潟地裁高田支部より破産手続開始決定を受けた。申請代理人は白鳥良一弁護士(馬場秀幸法律事務所、新潟県上越市)、破産管財人には見竹泰人弁護士(みたけ法律事務所、新潟県上越市)が選任された。
負債総額は、8億4,371万円。

羽深機工は2013年7月に設立された事業体で、当初は電気工事や貨物運送事業を手掛けていた。2015年5月にはキックボクシングなどを取り入れた本格フィットネスクラブをオープンし、スポーツジムの経営にも着手。また、2019年5月には各種工事を手掛けていたウイングシステム株式会社を吸収合併、本社および東京都、神奈川県、石川県の事業拠点の基で営業を展開し、マンションやビルなどの足場工事や解体工事を主力業務として業容を拡大。ピーク時となる2020年6月期の売上高は、8億1,837万円に伸長した。

ただ、採算的には恵まれない状況が続き、2019年6月期から3期連続の営業赤字を計上。2021年6月期で7,832万円の債務超過となっていた。また、多額の貸付金勘定があり、財務内容は借入過多の状態にあったほか、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで2021年
春頃にスポーツジムの閉鎖を余儀なくされ、主力となる足場工事や解体工事の受注も低迷していたもので、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。

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