平塚の「ユーユー梅屋本館」9月に営業終了 老朽化進み断念

9月に閉館が予定される平塚ユーユー梅屋本館=平塚市紅谷町

 神奈川県平塚市のJR平塚駅北口近くにある商業施設「平塚ユーユー梅屋本館」(同市紅谷町)が9月末までに営業を終了することが27日、分かった。神奈川新聞の取材に、テナントの管理運営会社「梅屋」(同)の濱田八千代代表取締役は「建物の設備が老朽化し、安全性からもこのまま営業するのが厳しくなった」と説明している。

 同施設は1963年に完成し百貨店「梅屋・本館」としてスタートしたが、建物の老朽化と経営難により2011年8月に閉館。直営販売を廃止し、耐震工事とテナント募集を経て12年9月に専門店ビル「ユーユー本館」として再オープンした。

 地上13階、地下2階のビルにはスーパーや衣料品店などが入り、高齢者を中心ににぎわったが、空調やトイレ、エスカレーターの老朽化も進み、濱田代表取締役は「新しくすると何千万円も必要となる。経営がすごく順調であれば全て投資できるが、それも厳しい状況」と営業継続を断念した。

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