小長井-諫早、普通列車1本増の10本に 肥前山口-諫早「上下分離」 JR九州計画

 9月23日の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に伴い、「上下分離方式」での運用となる肥前山口(佐賀県)-諫早のうち、長崎県側の小長井-諫早の普通列車の本数は上り下りいずれも現行より1本増の10本とする計画をJR九州が立案していることが27日、関係者への取材で分かった。
 ただ長崎までの直通が減る見通しで、諫早で乗り換える場合はできる限り同一ホームでの対面乗り換えとする方針。28日にダイヤ案を各駅で示し、利用者の意見を募るという。
 肥前山口-諫早を巡っては、長崎、佐賀両県設立の一般社団法人が鉄道施設の維持管理を担い、JR九州が開業後23年間は列車を運行する「上下分離方式」とすることで関係6者が合意。普通列車は現行水準のサービスを維持するとしていた。
 関係者によると、普通列車の大幅な時刻変更はないという。現行、小長井から長崎まで直通の下り線は9本あり、開業後は長崎まで直通は通勤通学時間帯を中心に3本、残り7本は諫早止まりになる。このため諫早では、できる限り同一ホームで対面乗り換えができるよう配慮する。


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