菅義偉元首相が派閥結成?変化する自民党内の勢力図を解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は4月27日公開の動画の内容を基に構成しています。

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2022年4月27日に公開された動画のテーマは……菅グループ発足!?派閥結成はあるのか?

自民党内の新たな動きを選挙プランナー・大濱崎氏が解説します!

【このトピックのポイント】

・自民党内で菅グループ立ち上げの動き。総勢80名の大規模グループとなるか?

・派閥結成には菅氏自身が否定的。資金面がネック?

・参院選に菅派結成は間に合わず。参院選の先にある次の衆院選に向けた動きに注目

自民党で「菅グループ」立ち上がる!?

自民党内で「菅グループ」立ち上げの動きが見られるとの報道が出ています。

岸田政権発足に伴い、非主流派に転じた前首相の菅氏。

二階派幹部の武田氏や、麻生派を退会した佐藤氏、森山氏といった、岸田氏とは距離を置く有力者と会合を重ねており、近く事実上の「菅グループ」となる勉強会をスタートさせるとのことです。

もともと菅氏には、「ガネーシャの会」「韋駄天の会」「菅義偉を支える参議院議員の会」など複数のグループがあります。

それらが合流するとともに、二階派・森山派が参加し、グループ結成となれば約80人の党内でも1、2を争うグループになりそうです。

一方で菅グループ、ひいては菅派結成の話は以前からありました。

このタイミングで改めて話題になった背景としては、2月から麻生派の退会者が続いたことと、有力者である佐藤氏と森山氏が急接近したことにあるようです。

むしろ、麻生派退会者続出から2か月間経った現在でも派閥結成に至っていないというのは遅いのでは?という見方もできます。

実は、菅グループを派閥にすることに一番反対しているのは、菅氏本人であるという話があります。

掛け持ち可能で比較的緩やかな集まりといえるグループに対して、総裁選挙の支援やポストの配分を担う派閥の運営には資金が不可欠。

議員が派閥に集まるのも資金が大きな理由です。

伝統的な派閥にはもちろん資金がありますが、新しい派閥はベンチャー企業のようなものなので、そこに資金があるのか、また集められるのかは未知数です。

そのような点も踏まえて、菅氏自身は派閥結成に慎重になっていると見られます。

また、菅氏以外で派閥の顔となるような人物がいないのも派閥結成のネックになっているのかもしれません。

派閥を結成するにしても、参院選にはもう間に合いません。そのため、焦点は衆院選に移っていると思われ、今後の動きが気になるところです。

現在の自民党の派閥

最後に、現在の自民党の派閥の構成を確認しておきましょう。

岸田首相を支えるのは茂木派、麻生派、岸田派の3派。

それ以外に安倍派、二階派、森山派、そして無派閥があります。

森山派は所属議員が7名と少なく、派閥議員20人につき大臣1ポストと言われる自民党では、なかなか難しい位置にいるようです。

無派閥の中には谷垣グループである有隣会など大小さまざまなグループがあり、菅氏に近い議員も多くいます。

直近の半年間で細田派は安倍派に、竹下派は茂木派に、石原派は森山派に、石破派は派閥からグループになるなど、非常に大きな変化があり、自民党内でも派閥の再構築が起きているようです。

動画本編はこちら!

自民党は派閥再編でどうなった?現状と気になる菅氏の動きを解説!

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