高齢化進む県営団地に若者を 神奈川県と横浜国大連携、低家賃で学生に 自治会活動や草刈りで貢献

コミュニティーの活性化へ横浜国立大生との連携が始まる県営笹山団地=横浜市保土ケ谷区(県提供)

 入居者の高齢化が進む県営団地に若者を呼び込み、活性化につなげようと、神奈川県は横浜国立大学(横浜市保土ケ谷区)と連携して低廉な家賃で学生に入居を促し、代わりに自治会活動などを担ってもらう事業に乗り出した。

 同大キャンパスから約3キロの距離にある県営笹山団地(同区上菅田町)で、単身者用の10戸を対象に入居を希望する同大生の募集を27日に開始。家賃は月約5千円で、同団地で最も安い家賃の3分の1程度に設定した。県は7月の入居を想定している。

 入居した学生は草刈りや祭りへの参加など自治会活動に積極的に参加するほか、団地コミュニティーの活性化につながるアイデアを練り、実践していく。団地の助っ人として、居住者と一体で取り組むとの意味を込めた同大生考案の「神奈助人s(かなすけったーず)」の名称で展開する。

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