プレミアリーグ史上最強の 「セットプレー達人」10人

世界最高峰の選手たちがしのぎを削ってきたプレミアリーグ。

ギャリー・リネカー、アラン・シアラー、マイカー・リチャーズが出演する『BBC Match of the Day』がランクづけした「プレミア史上最高のセットプレーテイカーTOP10」はこうなった。

10位 アラン・シアラー

プレミアリーグを彩ってきたセットプレーのスペシャリストたちのなかでも、彼ほどPKを確実に決める選手はいなかった。

パワーと正確性を兼ね備えたPKは決定的で、ブラックバーンとニューカッスルで計56回決めている。

ボックス外からのアプローチも同じで、直接フリーキックも7度決めた。その大半はGKが反応するチャンスが訪れる前にネットを揺らしている。

(動画1分32秒から)

また、マンチェスター・ユナイテッドなどのファンなら知っているが、彼は間接フリーキックでも致命的なシュートを放つことができた。

9位 ロリー・デラップ

ある世代のファンたちは、彼の名前と猛威を振るったあの驚異的なロングスローを永遠に覚えていることだろう。

デラップが所属していた当時のストークはスローインからなんと23ゴールを奪っており、計り知れないほど貴重な武器になっていた。

「みんな本当に僕のスローインしか話題にしないけど、別に構わないよ。自分のスローインよりも、それを頭で合わせる選手のほうが重要さ」と本人は語っている。

8位 イアン・ハート

リーズとアイルランド代表で活躍した左サイドバック。

魔法の左足を持っており、どんな角度からでも相手の壁を無効化してしまう名手だった。

237試合に出場したリーズでは、直接フリーキックを10度決めている。また、PKも得意としており、リーズ時代に10度沈めている。

7位 ダビド・シルバ

彼には多くの武器があったので、セットプレーの能力は忘れられがちだ。

309試合で3ゴールとフリーキックでの得点は多くないかもしれないが、彼のセットプレーはほとんどが狙い通りのどんぴしゃだった。

3つのフリーキックのうち2つは、シティでの最後の4試合で決めたもの(ニューカッスルとボーンマス戦)。言うまでもないが、極上だった。

6位 トレント・アレクサンダー=アーノルド(現リヴァプール)

彼と相方のアンディ・ロバートソンはサイドバックのプレーのあり方を変えたし、リヴァプールの主要なアシスト源になっている。

フリーキックでのゴールは4つしかないが、2016年のデビュー以降40以上のアシストを記録。その多くが悪魔的なセットプレーによるものだ。

5位 ティエリ・アンリ

プレミアリーグ史上最高の選手のひとりであり、どんな状況からでもゴールを奪う決定的なフィニッシャーだった。

イングランドではフリーキックも通算12回決めている。2004年のチェルシー戦でGKペトル・チェフが壁を整えている隙に素早く決めた一撃は記憶に残っている。

観客たちはそのクリエイティビティに歓喜したが、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は「アンハッピーどころではない。アンハッピーというのはいい言葉だが、私の心や魂にあるものを言葉にすることはできない」と憤慨していた。

4位 ジャンフランコ・ゾーラ

イタリアの魔法使いであるゾーラは小柄だったが、得点を奪うことについてはビッグだった。

チェルシー時代には通算59ゴールを決めている。この元イタリア代表FWはカーブさせたり、叩き込んだり、沈めたりなどして、プレミアリーグで通算12回のフリーキックを決めた。

3位 ジェームズ・ウォード=プラウズ(現サウサンプトン)

「世界最高のキッカーだ。彼以上はいない。フリーキック、セットプレー、コーナー。並外れているし、人々もそこに一番注目している」。

これはマンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督の言葉だ。ペップなら彼を1位にするだろう。

ウォード=プラウズにセットプレーのチャンスを与えてはいけない。フリーキックを14本、PKも10本決めている。危険だ。

2位 デイヴィッド・ベッカム

『Bend it like Beckham』。元イングランド代表キャプテンはセットプレーの達人で、その名前がついた映画が作られたほど(2002年公開。放題は「ベッカムに恋して」)。

彼は2003年にマンチェスター・ユナイテッドを去るまでに18回のフリーキックを決めており、英国トップリーグ史上最高のフリーキッカーに君臨し続けている(PKでも2得点を記録)。

265試合プレーしたレッドデヴィルズでは、頼りになる右足から80アシストを記録した。

1位 クリスティアーノ・ロナウド(現マンチェスター・ユナイテッド)

ロナウドがプレミアリーグに戻ってくると誰が想像しただろうか。

史上最高選手のひとりである彼は、ユナイテッドのユニフォームに袖を通すために復帰し、再び爆発している。

このポルトガル人FWはユナイテッドで300試合以上に出場し、15本のフリーキックと19本のPKを決めてきた。

とんでもない一撃がトップコーナーに突き刺さった2008年のポーツマス戦での信じられない一発は忘れられない。

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当時のサー・アレックス・ファーガソンも「プレミアで見たどのフリーキックよりも素晴らしい」と唸ったほどだ。

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