「対馬博物館」きょう開館 記念式典で門出祝う

開館記念式典後、館内を見学する関係者=対馬市、対馬博物館

 30日にオープンする長崎県対馬市厳原町の「対馬博物館」で29日、開館記念式典があり、関係者がテープカットで対馬の新たなランドマークの門出を祝った。
 同館は、対馬の歴史や文化を発信しようと、県と対馬市が整備した。鉄筋コンクリート造一部鉄骨造3階建てで、「博物館ゾーン」と「交流ゾーン」の2棟で構成。展示品は、島内各地の遺跡から出土した遺物や対馬藩主宗家関連史料など600点を超え、古代から現代までの国境の島の歩みを紹介している。総事業費は40億5800万円。
 式には李熙燮(イヒソプ)・駐福岡韓国総領事ら約60人が出席。あいさつで比田勝尚喜市長は「博物館の真価が問われるのはこれから。対馬の観光交流や生涯学習の拠点として育てていただきたい」と述べた。テープカットのほか、同館に資料を寄贈した人への感謝状贈呈などもあった。
 平常展の観覧料は一般550円、高校・大学生330円、小中学生220円(市民はいずれも110円引き)。15人以上から団体割引もある。


© 株式会社長崎新聞社