96歳のエリザベス女王 杖を使わずにスイス大統領と面会 「乗用車を凌駕する」超高性能バギーも入手

英国のエリザベス女王(96)が杖を使わずに公務を行った。27日、スイス連邦のイグナツィオ・カシス大統領と面会。最近は杖を使い公務に挑む姿が多かったものの今回ウィンザー城での公務では補助する器具を使わず起立しカシス大統領やパオラ夫人らと握手を交わし写真撮影に臨んでいた。

英ノーフォーク州サンドリンガムの邸宅で1週間の休暇を過ごした後27日にウィンザーに戻った女王は、今回の面会で公務に復帰、5月10日にはイギリス国会の開会式に出席予定なものの、ここ数カ月は健康や運動面で体調が優れずにいることから、出席するかどうかは直前に決定されるという。

毎年国会の開会に立ち会っている女王だが、1959年と63年のみ、アンドリュー王子とエドワード王子の妊娠の為欠席。代わりに大法官が女王のスピーチを読み上げていた。

その一方で女王は先日、運動能力の問題を考慮しゴルフバギーを入手したことが伝えられていた。時速約70kmの電動カートは、デンマークのガリア社がメルセデス・ベンツと提携して開発したもので 「多くの乗用車を凌駕する」と評されている。

バッテリーの再充電が必要になるまでの走行距離は80km、茶色のレザーシート4席があり、冷蔵庫からお菓子を取り出したり、ハンドル横のタブレット型端末の10インチスクリーンで天気予報や地図情報をチェックが可能、「全天候型」のドアと窓があり、年間を通して使用できるほか、ヘッドライト、14インチの合金ホイール、ロック可能なトランク、ヒーター付きフロントガラス、カップホルダー、Bluetoothスピーカーまで装備されているそうだ。

ちなみに女王の母の皇太后は、2002年に101歳で崩御するまでの数年間、定期的にゴルフバギーを使ってイベントに参加していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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