【参院選2022】注目選挙区・京都選挙区を解説!激戦間違いなしの事情とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2022年4月28日に公開された動画のテーマは……参院選注目選挙区・京都選挙区!

定数2を争う激戦必至の京都選挙区。現在予想される顔ぶれを解説します!

【このトピックのポイント】

・自民党は二之湯氏引退。新人の吉井氏出馬で一致団結の動き

・立憲民主党は元党幹部の福山氏が出馬。苦戦が予想されるも共産党の協力は得られない可能性大

・維新は京都を最重要選挙区へ。楠井氏出馬で大阪府知事・大阪市長が応援か

参院選2022 京都選挙区 予想される顔ぶれ

京都選挙区は定数2に対して現在8名が名乗りを上げています。

・吉井章氏(自民党)

・福山哲郎氏(現職・立憲民主党)

・楠井祐子氏(日本維新の会)

・武山彩子氏(日本共産党)

・星野達也氏(NHK党)

・近江政彦氏(NHK党)

・西原としお氏(SDGs・直接民主党)

・しのはら克彦氏(無所属)

京都で自民党といえば、京都府連の政治資金問題や、安藤裕氏のプライベート問題が取りざたされるなど、あまり印象の良くないニュースが続き、党内の足並みに乱れが見えていました。

今回、これまで議席を守っていた二之湯氏が引退し、新人の吉井氏を擁立することで一致団結する方向に進んでいるようです。

立憲民主党からは、つい最近まで幹事長を務めた福山氏が出馬する予定。

日本維新の会は、京都府を最重点選挙区と位置づけ、楠井氏の出馬を発表しています。

というのも、大阪維新の会から始まって勢力を伸ばしてきた日本維新の会ですが、これまで兵庫県では知事選や国政選挙を制してきたものの、京都府では全く成果を出せていないのがその理由のようです。

京都に強い共産党からは、武山氏が出馬予定となっています。

京都は古都のイメージが強いですが、地理的には日本海側まで続いており、漁業や農業が盛んだったり、舞鶴には自衛隊の拠点があったり、様々な顔を持つエリアです。

そのような事情から自民党に一定の力があり、現状としては吉井氏が一歩リードしていると思われます。

そうなると、福山氏と楠井氏が2枠目を争うことに。

立憲は現在非常に厳しい状況にあり、党幹部である福山氏が敗れることになれば、党にとってかなりのダメージになることが予想されます。

共産党の協力を取り付けられれば状況は変わるかもしれませんが、もともと京都は共産党が強いエリアなので、共産党が手を引くことはあまり考えられません。

維新は大阪府知事や大阪市長も応援に駆けつけることが予想されるため、普段は応援演説する側にまわる福山氏も、今回は自分の選挙区に集中しなければいけなくなるのではないでしょうか。

一方で、この福山氏と楠井氏の対決が注目を集めると、自民党に入るはずだった無党派層の票が維新に流れてしまう可能性があり、吉井氏も決して安心できる状況ではありません。

また、無党派層が最も多い京都市内は共産党のテリトリー。現時点で無党派層の動きを読むのは非常に困難です。

当選確実といえる候補者がいないため、激戦必至の京都選挙区。

今後の動きから目が離せません。

前回・前々回の参院選結果

最後に、前回・前々回の参院選の結果を振り返っておきましょう。

前回(2019年)

2019年の参院選では、立憲候補者が新人だったということもあり、共産党が1議席を獲得しています。

夏の参院選では、人気・知名度が高い福山氏が出馬するため、政治に興味関心が薄い有権者の票はどうしてもそちらに流れてしまいます。

そういった事情から、共産党の票集めは厳しいものになりそうです。

とはいえ、共産党の底力も軽視することはできず、福山氏にとっても苦戦を強いられることになるでしょう。

前々回(2016年)

こちらは、今回改選を迎える2016年の参院選の結果です。

2019年の結果と比べると、福山氏がしっかりと票を集めていることが分かります。

今年の参院選は、ここに維新が参戦してくるのがポイントです。

維新は共産党からは票を奪うことはできないので、自民と立憲のどちらから票を削ってくるかで情勢が大きく変わります。

また、どちらの票を削るかは地域によって異なる傾向にあるため、現時点で票を読むのは非常に困難。

維新が票を伸ばせるのか、またどちらの党から票を削り取るのか、京都選挙区は興味深い戦いになりそうです。

動画本編はこちら!

京都選挙区の選挙事情から選挙ポスターの裏話まで大濱崎氏が徹底解説!

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