地域猫活動を本格化 三股で65匹保護 NPO法人

避妊・去勢手術を受けるため三股町内で捕獲された猫の搬送作業

 都城市のNPO法人のらゼロ都城(松元和子理事長)は地域猫活動を本格化させている。4月には三股町の猫を対象に初めて実施し65匹を処置。6月以降は都城市、鹿児島県曽於市でも行う。
 所有者のいない猫を対象にしたTNR活動「捕獲(Trap)、不妊手術(Neuter)、元の場所に戻す(Return)」の一環。町の協力を得て4月下旬、2日間にわたって活動した。
 会員らが捕獲器で捕まえた計65匹をゲージに入れて旭ケ丘運動公園駐車場に集合。本県を重点地域とし全国でTNR活動に取り組む公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県)から派遣された獣医師が待つ宮崎市内の施設へ搬送した。
 いずれもその日のうちに避妊・去勢手術を済ませ3種ワクチン接種、ノミ・ダニ駆除を実施。捕獲者に渡して1日様子を見た後、元の場所へ返した。
 松元理事長は「2市1町で月に1度行い地域猫として見守りたい」と話している。

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