ABBAのメンバーが近日開幕予定のアバター・コンサートへの期待と不安を語る

ABBA photo - Courtesy: UMG

ABBAのビヨルン・ウルヴァース、ベニー・アンデション、アンニ=フリッド・リングスタッドが、英サンデー・タイムズ紙の取材に応じ、近日開幕予定のアバター・コンサート“ABBA Voyage”への期待と不安について語った。

この最新インタビューの中で、ビヨルン・ウルヴァースは、同コンサートに関わるリスクから「時に朝4時に目覚めることもある」と明かしている。

アイネッタ・フェルツクグ(アグネタ)を除くABBAの3人のメンバーは、5月27日からロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに新設されたABBAアリーナで開幕し、現在今年12月4日公演分までの予約を受付中の同コンサートの魅力についても語っており、デジタル技術で再現された4人のデジタル・アバター(ABBAtars)が10人編成の生バンドと共に、ABBAのオリジナル曲を演奏するというこの100分間に及ぶ画期的なコンサートに、メンバー全員が期待を膨らませている様子だ。ビヨルンは次のように語っている。

「大変なリスクがあるんですよ。私が話すほとんどの人は、そのことを理解してはくれない。彼らには大抵、”ああ、大丈夫ですよ”と言いいますが、実際早朝4時に目が覚めて、“一体なんてことをやろうとしてしまったんだ”と思うことすらあるほどです」

一方で、ベニーは、推定1500万ポンド(約24億3,800万円)かけて製作されたと言われるこのショーが、他のベテラン・グループにとって、コンサートの寿命そのものを延ばすための将来的な可能性として注目されるものになるだろうと確信している。

「多くのアーティスト達が私たちコンサートを研究することになるのは間違いないでしょう」

同コンサートでは、ABBAのデジタル・アバターが、ドルチェ&ガッバーナが70年代のABBAの衣装をもとに新たにデザインした衣装コレクションを着用することも明かしているビヨルン・ウルヴァースは、「白いダンガリー・シャツはありません(笑)」と冗談交じりに語り、アンニ=フリッド・リングスタッドはこう付け加えた。

「このショーにはとても派手な衣装も登場します。なぜって? 私たちの派手な部分を無難なものに変えてしまうのはおかしいでしょう。それでは私達らしくなくなってしまいますよね」

また、彼女は、現時点でまだ一度もショーを観ておらず、その体験は初日公演までとっておくつもりであることを明かし、こう語った。

「驚き、喜び、悲しみ、それらすべてを同時に味わいたいと思っています」

5月27日にロンドンのABBAアリーナで開幕する“ABBA Voyage”のチケットは公式サイトで発売中だ。

Written By Paul Sexton

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