地元の歴史を再発見 厚木の郷土博物館で「地域展」シリーズ 第1弾は旧厚木町、花街のにぎわいも

学芸員(左端)の説明で地域展を見学する来場者=あつぎ郷土博物館

 あつぎ郷土博物館(神奈川県厚木市下川入)で、旧厚木町に焦点を当てた「地域再発見!1 厚木地域~家康・芸妓(げいぎ)・ヨシゴイ~」が開かれている。今回からスタートした「地域展」の第1弾。江戸時代に厚木を訪れた画家・渡辺崋山にまつわる絵画や、昭和40年代までにぎわったという厚木の花街に関する展示もある。6月26日まで。入場無料。

 同市は1955年2月に旧厚木町と睦合、小鮎、玉川、南毛利の1町4村が合併して誕生。その後、同年7月に依知、相川の2村を、56年9月に荻野村を編入して今日に至っており、地域展は厚木町からスタートし、残る7村の地域も順に紹介していくとしている。

 今回焦点を当てた旧厚木町エリアでは、鷹(たか)狩りに出た徳川家康が厚木の旧家に立ち寄った際に出された茶をひいた石臼や、家康の画像などを展示。また、渡辺崋山が厚木を訪れた際の「游相(ゆうそう)日記」や、厚木の優れた風景を描いた「厚木六勝」の複製などもある。

© 株式会社神奈川新聞社