日本国憲法施行75年 「憲法記念日」に催し② 上越地域 国会議員3氏憲法語り合う あおぞらフェス

日本国憲法の施行から75年に当たる今年の「憲法記念日」。あらためて、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義について考え、憲法の在り方を深めようと、3日、上越でも催しが行われた。

 上越市高田城址公園芝生広場では、憲法について考えるイベント「未来にとどけ!あおぞら憲法フェス」が開かれた。同実行委員会の主催。憲法の役割について楽しみながら触れてもらう目的で企画された。

憲法について語り合った国会議員3氏(左から梅谷氏、枝野氏、米山氏)

 メーンのステージイベントには立憲民主党前代表の枝野幸男氏、地元の梅谷守氏(立憲・新潟6区)、米山隆一氏(無所属・新潟5区)の衆院議員3人が登壇。進行役の梅谷氏が「みんなで分け隔て無く憲法について学ぼう」と呼び掛けスタートした。

 枝野氏が「わかりやすい憲法のはなし」と題して講演。憲法を「『国会議員に法律を作る権利』を与え、同時に『権力を縛る』もの」とし、「多数決では量れない配慮が必要な人の立場を守ることが本当の民主主義、立憲主義」と解説した。

 その上で与党による緊急事態を想定した改憲論に言及。東日本大震災時に官房長官を務めた経験から、「当時は災害対策基本法などで対応し、憲法による制約はなかった。(時代の変化に則し)憲法を変えることも必要だが、足りないことは法律を作れば良い。皆さんも憲法に関心を」と語った。

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