岸田内閣の支持率は2ヶ月連続で上昇、立憲・維新は支持率低下 2022年4月世論調査まとめ

4月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。

岸田内閣の支持率は2ポイント以上の上昇

4月の調査では、3月に引き続き、内閣支持率は2ヶ月連続の上昇を見せました。全体の加重平均は52.6%から、54.9%に上昇しています。

個別の調査では、前回の調査からもっとも支持率が上昇したのは朝日新聞の調査で、前回3月19-20日の調査から5.0ポイント上昇の55.0%になりました。それ以外の調査もおおむね支持率は上昇を見せており、前回の調査から変動なしのNHKの調査(前回は3月11-13日に実施、53.0%)を除けば、前回より支持率の低下を見せたのは共同通信の調査のみになります。3月19-20日の調査より1.4ポイント低下の58.7%になりました。

内閣不支持率は3月よりも少し低下する形となりました。全体の加重平均は27.3%から、26.7%に低下しています。

個別の調査では、前回の調査からもっとも不支持率が上昇したのは朝日新聞の調査で、前回の調査より4.0ポイント上昇の29.0%になりました。反対に、もっとも不支持率が低下したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回3月19-20日の調査より4.6ポイント低下の21.7%になりました。

自民は微増、立憲・維新は低下傾向

政党支持率はどうでしょうか。与党である自民党の支持率は全体を通しては微増という形になっています。全体の加重平均は38.5%から、39.4%になりました。

3月の調査からもっとも支持率が上昇したのは朝日新聞の調査で、前回の調査より4.0ポイント上昇の38.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは共同通信の調査で、前回の調査より1.2ポイント低下の46.1%になっています。

野党第一党の立憲民主党は、全体を通しては微減という形になっています。全体の加重平均は7.1%から、6.6%になりました。

3月の調査からもっとも支持率が上昇したのはANNの調査で、前回の調査より1.5ポイント上昇の9.3%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、前回3月5-6日の調査より2.1ポイント低下の4.8%になっています。

また、日本維新の会は全体を通しては低下が目立つ形となりました。全体の加重平均は6.6%から、5.2%に低下しています。

個別の調査を見ても、3月より上昇した調査はなく(時事通信、朝日新聞、日本経済新聞・テレビ東京の調査は前回と変化なし)、もっとも支持率が低下した共同通信の調査は、前回より4.4ポイント低下の9.0%になっています。

現状、コロナとウクライナ侵攻の問題がクローズアップされる中、内閣に目立った失策のないこと、また野党に目立った動きがないことが今回の支持率に反映していると思われますが、7月の参議院議員選挙まで、岸田内閣は支持基盤をうまく維持できるでしょうか。引き続き注目です。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(4月2~3日実施、回答数1217)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(4月1~3日実施、回答数1072)
NHK 世論調査(4月8~10日実施、回答数1235)
時事通信 世論調査(4月8~11日実施、回答数1226)
朝日新聞 世論調査(4月16~17日実施、回答数1365)
共同通信 世論調査(4月16~17日実施、回答数1067)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(4月16~17日実施、回答数1014)
選挙ドットコム 世論調査(4月16~17日実施、回答数995)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(4月23日実施、回答数1018)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(4月23~24日実施、回答数905)
(データ分析・執筆:若林良)

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