ブルージェイズが加藤豪将のDFAを発表 ローレンス昇格に伴う措置

日本時間5月5日、ブルージェイズはヤンキース3連戦の最終戦に向けたロースター変更を発表し、左腕アンドリュー・バスケスをAAA級バッファローへ降格させ、右腕ケーシー・ローレンスをアクティブ・ロースターに登録した。ローレンスは40人枠外の選手だったため、40人枠を空ける必要があり、日本時間5月3日にAAA級バッファローへ降格したばかりの加藤豪将がDFAに。加藤はメジャーでプレーするための大前提であるロースターの40人枠から外れることになった。

現在27歳の加藤はプロ入り10年目にして初の開幕ロースター入りを果たし、今季ここまで8試合に出場して7打数1安打、打率.143、出塁率.400、長打率.286、OPS.686を記録。日本時間4月28日のレッドソックス戦で記念すべきメジャー初安打となる二塁打を放ち、「僕はマイナーリーグでいろんなことを経験してきた。いいことも悪いこともあった。そして、どんなことでも克服していく方法を学んできた」と自身のキャリアを振り返り、初安打の喜びを噛み締めた。しかし、アクティブ・ロースターが28人から26人に縮小された日本時間5月3日にマイナー降格が決定。その2日後にはDFAの憂き目を見ることになった。

メジャーリーグ公式サイトは、ブルージェイズが加藤をDFAした動きについて「加藤はスプリング・トレーニングで結果を残し、開幕ロースター入りを果たしたが、コンスタントな出場機会を得ることに苦労していた」と記している。ブルージェイズは正二塁手として期待されたキャバン・ビジオが打撃不振に加えて故障で戦列を離れているものの、サンティアゴ・エスピナルがその穴を埋める上々の働きを見せており、加藤をキープするよりも、AAA級での4先発で1完投を含む3勝1敗、防御率2.82と好投していたローレンスの昇格を優先した。

加藤は今後、ウエーバーでの獲得を希望する球団が現れた場合、その球団の40人枠に加えられる。獲得を希望する球団がなく、ウエーバーを通過した場合は、40人枠外の選手としてブルージェイズ傘下のマイナーに残るか、リリース(解雇)されることになる。

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