GW中盤 市内観光地にぎわう コロナ規制解除 感染予防し人出増 糸魚川市

 ゴールデンウイーク(GW)中盤の3~5日にかけて、糸魚川市内の観光スポットや飲食店などは市内外からの来訪者でにぎわいを見せた。新型コロナウイルス感染拡大防止に関連する規制が解け、天候に恵まれ一気に人出が増加。引き続き感染予防を心掛けながら、久しぶりに行楽地で過ごす連休を楽しんだ。

◇屋外で海の幸を堪能 マリンドリーム能生

 同市能生小泊の国道8号道の駅・マリンドリーム能生は3、4日が混雑のピークとなり、駐車場の満車状態が続く盛況ぶりだった。

 行楽日和となり、屋外広場ではカニや魚介の浜焼きを買って海を眺めながら食べる家族連れやグループが多く見られた。長野市から友人と訪れた20代男性は「カニを食べに来た。人は多いけど、距離を取って楽しみたい」と味わった。自転車や釣り、キャンプ利用も多かった。

カニや浜焼きを味わう家族連れでにぎわった屋外広場(5日、マリンドリーム能生)

 能生町観光物産センターの清水靖博本部長は「人がよく動き、活気づいてきた」と印象。近隣県からの来訪が増えた一方、遠方客や帰省客はまだ自粛の動きが続き、コロナ禍前のように回復したとは言い切れないという。「新しい社会の意識やニーズに見合ったサービスを今後展開していきたい」と話した。

◇「ブラタモリ」登場地にぎわう

 NHK総合「ブラタモリ」の糸魚川編や特別版で登場した同市根知地区のフォッサマグナパークと渡辺酒造店「豊醸蔵」、親不知コミュニティ広場などには大型連休中、番組視聴者をはじめ大勢の行楽客が訪れ〝ゆかりの地〟回遊も見られる。

 フォッサマグナパークでは5日、国道148号沿いの駐車場が混雑。枕状溶岩のある農村公園側の駐車場でも多く利用が見られた。市フォッサマグナミュージアムによると、3~5日の3日間で約600人、1日平均200人が来場。断層露頭付近には糸魚川ジオパークガイドが常駐していた。

 親子4人で来訪、マリンドリーム能生やフォッサマグナミュージアムを回ってきた長野県松本市の男性(50)は「東西日本の境界線がはっきり見えるのはすごい」、静岡県浜松市から訪れた40代夫婦は「実際に見ることができ、よく整備されていて感心した」「知らないことがいっぱいあり、見て聞くだけでためになる」と話した。

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