記者の上越推しスポット〈6〉ぶなの森園 新緑のブナ林で散策

 大島区田麦の約90ヘクタールに広がるブナ林。5月の大型連休にかけて、新緑が一面に広がる様子を楽しむことができる。透き通るような若緑を暖かな春の風が抜ける様子は、今の季節しか楽しめない情景だ。駐車場は庄屋の家。

新緑のブナ林が視界いっぱいに広がる。クマよけの鈴の携行は忘れずに(4月26日、旧旭小跡付近で撮影)

 標高300メートルの低山地に群生する珍しいブナ林。敷地内にはキャンプ場、トイレ、展望台があり、ゆったりと森林浴を楽しむコース(全長4・5キロ、約2時間)、展望台を目指すコース(全長3・6キロ、約1時間30分)など、目的地や時間に合わせたコース設定が可能。毎年この時季は、ブナ林を巡って山菜、焼き肉を味わう新緑祭も開かれる(今年はコロナ禍で中止)。

 近隣には、多くの石仏が並ぶ板山不動尊などの名所の他、ところてんなどの飲食店や山菜も販売している森の駅(いずれも国道253号付近の上越市方面)があり、休憩や食事にも最適だ。

 4月26日時点で、現地には雪が残っている。今年は雪解けが遅く、遊歩道、設備への影響によってはルート変更もあるという。ぶなの森園の散策マップは、庄屋の家、うしだ屋に置いてある他、遊歩道の状況などの問い合わせは里山イノベーション研究会の牛田さん(電080・5181・8847)へ。

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