【新型コロナ】神奈川県、米軍基地別の感染者数公開 外務省から情報提供

神奈川県庁

 神奈川県内の在日米軍基地における新型コロナウイルスの感染状況を巡り、県は6日、外務省から情報提供を受けたとして、4月5日~5月2日の基地ごとの平均新規感染者数をホームページ(HP)で公開した。情報提供が今後も継続するかどうか不明で、米側による基地ごとの感染者数の公表再開を求めてきた県は「定期的な情報の提供があるかなど、状況を見て今後の対応を考えたい」としている。

 県基地対策課によると、基地ごとの平均新規感染者数について、外務省から4月5日~同25日分を5月2日に、4月26日~5月2日分を同6日に提供され、HPに掲載した。提供されたのは横須賀基地(横須賀市)、キャンプ座間(座間、相模原市)、厚木基地(大和、綾瀬市)内の医療機関ごとの集計結果。4月26日~5月2日の1日あたりの平均新規感染者数は横須賀基地15.6人、キャンプ座間0.7人、厚木基地0.3人となっている。県は今後も情報提供があればHPで公開するとしている。

 この問題を巡っては、在日米軍司令部(東京・横田基地)が4月8日、新規感染者数の公表を停止し、入院者と重症者の数のみに変更。その後外務省が司令部に公表を要請し同20日以降、再開したが、再開後は在日米軍全体の7日間平均の新規感染者数の公表にとどまり、県は基地ごとの公表再開を求め緊急要請していた。

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