神奈川・横須賀で古民家の暮らしや里山体験を 農園「ありんくりんの森」開設から2年

ヤギの世話をする伊藤力さん=横須賀市衣笠町の「ありんくりんの森」

 古民家での自給自足の暮らしや森でのキャンプなど、里山の自然を楽しめる農園「ありんくりんの森」(神奈川県横須賀市衣笠町)が開設から2年を迎えた。野菜の栽培、ニワトリやヤギの飼育、森での間伐作業などを自由に体験でき、代表を務める伊藤力さん(52)は「環境に配慮した生活の大切さを感じてもらいたい」と話している。

 広い森を含めて約1.5ヘクタールの農園で、伊藤さんは40羽ほどのニワトリを飼育し、無農薬有機栽培の野菜と果物、卵を横須賀市内や葉山町内で販売している。環境への負担を減らす狙いで、ニワトリの餌には地域の店舗から出るおからやビールかす、魚の頭など、廃棄される食材を活用している。

 敷地内にあった築150年ほどの古民家の再生や畑作りに取り組み、農園は2020年にオープンした。体験活動に関するメニューは定めず、参加者がそれぞれの楽しみを探してもらう場所としたのが特徴だ。

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