国内最大級の内航コンテナ船が横浜初入港 新造船「のがみ」、球状の船首が特徴 

初入港した新造船の内航コンテナ船「のがみ」=横浜市中区の南本牧ふ頭

 新造船の国内最大級内航コンテナ船「のがみ」(7658トン)が4月27日、横浜港・南本牧ふ頭(横浜市中区)に初入港した。船首が球状となったユニークな外観に加え、新しいかじを配置したことなどにより、省エネ効果が高まっている。

 のがみは井本商運(神戸市)が運航。同21日に完成したばかりで、20フィートコンテナ換算で670個分を一度に積載できる能力を持つ。空気抵抗を抑えるようデザインされた丸い“鼻”が特徴の同社の3番船。新船は「垂直船首」を組み合わせ、「かもめプロペラ」(横浜市戸塚区)の製品である特殊な形状の2枚かじをプロペラの両側に配置した新型かじなどで、さらに省エネ効果を高めた。

 初入港では井本隆之社長が「試運転で(2番船より)燃費が12%良くなった。船員教育にも力を入れたい」と話した。横浜市、横浜川崎国際港湾会社による記念品贈呈も行われた。

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