2017年全体1位のツインズ・ルイスが初昇格 コレアは骨折を回避

日本時間5月7日、ツインズは2017年ドラフト全体1位指名の有望株ロイス・ルイスをメジャーへ初昇格させたことを発表した。好打のルイス・アラエスが新型コロナウイルス陽性で戦線離脱したことを受けての措置となる。ツインズではアラエスのほか、ロッコ・バルデリ監督とディラン・バンディもコロナ陽性でチームを離脱している。また、死球による右手中指骨折の可能性が心配されたカルロス・コレアは検査の結果、骨折していないことが判明。故障者リスト入りの予定もないという。

現在22歳のルイスは2019年の時点でマイナーAA級まで昇格していたが、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響でマイナーリーグのシーズンが開催されず、昨季は右膝前十字靭帯断裂の重傷を負って全休したため、丸2年間、公式戦の出場がなかった。今季は開幕から自身初のAAA級でプレーしており、ここまで24試合に出場して打率.310、11二塁打、1三塁打、3本塁打、11打点、8盗塁、出塁率.430、長打率.563、OPS.993の好成績をマーク。その活躍が認められ、アラエスの代役としてメジャー初昇格が決まった。

コレアは日本時間5月6日のオリオールズ戦で5回表にスペンサー・ワトキンスから右手に死球を受け、7回裏の守備から途中交代。球場で簡易的な検査を受けた結果、右手中指を骨折している可能性があることが報じられていたが、精密検査の結果、打撲のみで骨折していないことが明らかになった。数試合を欠場する可能性はあるものの、デレック・フォルビー編成本部長は「現時点ではカルロスを故障者リストに登録する予定はない」と話している。4月はOPS.633と低調だったが、5月に入ってOPS.914と調子を上げており、戦線離脱を回避できそうなのはツインズにとって朗報と言えそうだ。

よって、ルイスは数試合を欠場するであろうコレアに代わって遊撃のポジションに入る可能性が高い。「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで球団1位かつ全体44位にランクインしている有望株がどんなプレーを見せるか注目したい。

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