牛の魅力をアートに 版画家・冨田さん作品展 那須塩原

本県で初めて作品展を開いた冨田さん

 牛をモチーフとした作品制作に取り組む北海道小清水町、版画家冨田美穂(とみたみほ)さん(42)の作品展「牛の間」が30日まで、那須塩原市板室の温泉旅館「板室温泉大黒屋」で開かれている。

 都内出身の冨田さんは武蔵野美大在学中にアルバイトで訪れた北海道の牧場で牛のかわいらしさに魅了され、牛をテーマにした作品制作を開始。卒業後に北海道へ移住し、現在は牧場で週2日ほど働きながら制作活動を続けている。今回は知人作家の紹介により、本県で初の作品展を開くことになったという。

 展示しているのは木版画15点と絵画5点。いずれも牛の毛一本一本や骨格、表情が精密に描かれている。冨田さんは「那須地域の方にとっても牛は身近な存在のはず。作品を見て、一頭一頭の個性の違いを楽しんでほしい」と話していた。

 午前9時~午後5時。入場無料。(問)板室温泉大黒屋0287.69.0226。

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