ウェインライトが新型コロナ陽性で離脱 「症状は全くない」と明言

日本時間5月7日、カージナルスは40歳の大ベテラン、アダム・ウェインライトを故障者リストに登録したことを発表した。新型コロナウイルス陽性であることが明らかとなったが、ウェインライトは自身のツイッターを更新し、体調はよく、全くの無症状であることを明言。ジョン・モゼリアック編成本部長は「彼が予定通りに火曜日(=日本時間5月11日)に投げられることを祈っている。今朝連絡を取ったけれど、体調はいいみたいだよ」と話しており、離脱が長期化する可能性は低そうだ。

ウェインライトは前回登板(日本時間5月5日のロイヤルズ戦)で7回1安打無失点の好投を見せるなど、今季ここまで6試合に先発して34イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.18、28奪三振を記録。40歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを続けている。次回登板は日本時間5月11日のオリオールズ戦の予定だが、メジャーリーグ機構が定めたプロトコルにより、検査で2度陰性が確認されるまで戦列に戻ることはできない。

ウェインライトは女房役のヤディアー・モリーナと通算310試合で先発バッテリーを組んでおり、これはメジャー歴代3位の大記録。カージナルスはこの310試合で202勝を記録しており、これはウォーレン・スパーンとデル・クランドール(ブレーブス)のバッテリーに並ぶメジャータイ記録となった。ウェインライトとモリーナは次の試合で通算203勝目というメジャー新記録を樹立する可能性がある。

もう1つ注目されるのは、先発バッテリーの通算試合数のメジャー記録への挑戦だ。ウェインライトとモリーナは歴代3位の310試合。あと7試合で2位のスパーンとクランドールを抜き、あと15試合でミッキー・ロリッチとビル・フリーハン(タイガース)を抜くことになる。これはメジャーリーグにおける新たな「アンブレイカブル・レコード」(不滅の大記録)になると目されており、カージナルスが誇る名バッテリーは永遠に球史に名を刻むことになりそうだ。

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