アカウミガメ産卵 富田浜で今季初確認

6日早朝、産卵を確認した場所に保護ネットをかぶせる宮崎野生動物研究会のメンバーら(同研究会提供)

 新富町の富田浜で6日、今季初めてとなる県天然記念物・アカウミガメの産卵が確認された。宮崎野生動物研究会(根井武俊代表)によると、ふ化は8月上旬になる見通し。
 同日午前3時半ごろ、同研究会新富南班が砂浜に残ったウミガメの上陸跡を確認した。波打ち際から30メートル離れた砂浜を掘ったところ、地中45センチの位置に卵を見つけた。自然ふ化を促すため、産卵場所の上に動物の食害を防ぐための保護ネットと、発見日を記した目印を設置した。
 同研究会によると富田浜では昨年、ウミガメの206回の上陸と、140回の産卵を確認した。今年の産卵の初確認は、昨年より14日早いという。
 同班メンバーの後藤博己さん(69)は「これから本格的な産卵期を迎える。砂浜には車の乗り入れ跡があったので、卵を守るためにやめてほしい」と話していた。

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