現在は点取り屋として活躍しているが、その昔はサイドを駆けるウイングとしてプレーしていた、という選手は多い。
今回はそんな経歴を持つ5人の選手を見ていきたい。
ピエール・オーバメヤング
現在バルセロナで復活しつつあるオーバメヤング。かつてミランでプレーしていた際には、フランスのクラブをレンタル移籍で転々としていた。
サンテティエンヌで得点力が開花すると、2013年にドルトムントへ移籍。当初はウイングとしても活躍していたものの、加入3シーズン目にセンターフォワードに固定されるとそれまで以上にゴールを量産するようになった。
2016-17シーズンには、ブンデスリーガで31得点という記録を残している。
アレクサンドル・ラカゼット
アーセナルのキャプテン、ラカゼット。リヨンの下部組織で育成された小柄なストライカーだが、かつて同クラブでデビューしたばかりの頃は主にウイングとして活躍していた。
2013-14シーズンからはストライカーとして多く起用されるようになり、その翌シーズンに得点力が覚醒。リーグ・アンで27得点をマークし、その後の2シーズンも続けて20得点以上を記録した。
アーセナルでも加入から4季連続でプレミア2桁得点をマークし、決定力を発揮している。
ドリース・メルテンス
ナポリでプレーするベテラン、ベルギー代表FWメルテンス。
キャリアの転機となった2016-17シーズンのナポリは、エースの移籍や怪我人の影響でセンターフォワードのポジションが人員不足となったが、そこでコンバートされたのがウイングとして出場機会を失いつつあったメルテンスだった。
結果的にそのシーズンはセリエAで28得点を記録、大ブレイクを果たしている。その後もナポリでは引き続きストライカーの位置で活躍しており、決定力の高いジョーカーとして重用されている。
メンフィス・デパイ
今季からバルセロナへ加入しているデパイ。かつては強気なドリブルが持ち味のウイングとしてPSVで頭角を現し、その後はユナイテッドでもプレーした。
プレミアリーグでは上手くいかなかったものの、その後移籍したリヨンではチームのエースに君臨。サイドだけでなくトップ下など様々なポジションをこなし、とりわけストライカーとして活躍した。
今季のバルサでも主にセンターフォワードとしてプレーしており、序盤に苦しんだチームを支えていた。
クリスティアーノ・ロナウド
ウイングとセンターフォワードの両ポジションでプレーした選手は多いが、中でも最も成功した例はロナウドだろう。
スポルティングからユナイテッドへ加入した当初は、ドリブルを好む典型的なウイングの選手であった。しかしその後は肉体改造を経て、サイド、中央問わず得点を奪う稀代のフィニッシャーへと進化した。
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37歳となった今季はユナイテッドへ復帰し、以前とは大きく様相が変わったプレミアリーグで再び得点を積み重ねている。