5月限定で「たけのこ汁」 古民家カフェ「平左衛門」(上越市横畑) 地元の食文化発信

 上越市横畑の古民家カフェ「平左衛門」は、5月の限定メニューとしてネマガリタケの「たけのこ汁」を提供している。

たけのこ汁にご飯や山菜の副菜が付く「くわどり定食」。上越の春の味が人気を集める

 同カフェはNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(石川正一理事長)が運営。築180年の古民家を改修し、桑取谷や中ノ俣の産物を使ったメニューで人気を集める。

 上越の郷土料理をまとめたレシピ本『レシピ遺産 春~夏』(信田紘基監修、護コンサルティング)の制作に協力した縁から、掲載料理を季節限定メニューとして提供しており、たけのこ汁もその一環。ネマガリタケとサバ缶を使った上越の春の名物で、市外や県外からの客が多い同店で地元の食文化を発信している。

 6日に同店を訪れた富山県の男性は「タケノコが軟らかく食べやすい。サバ缶がみそと合っていておいしい」と話していた。

 単品税込み700円。山菜を使った副菜や、はさかけ米のご飯が付く「くわどり定食」(同1300円)もある。同店の松川菜々子さんは「山菜は日によって採れたものを出す。変わりゆく季節を楽しんで」と語る。

 営業時間は金、土、日曜と祝日の午前11時から午後4時まで。問い合わせは同店(電080・6558・1728、営業時間のみ)または同法人(電025・541・2602)へ。

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