長崎駅周辺のまちづくりで連携 新幹線開業へ向け 協議会設立総会

新幹線開業に向けた連携を確認した長崎駅周辺まちづくり推進協議会の設立総会=長崎市尾上町、JR九州長崎支社

 9月23日の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に向けて、JR長崎駅周辺の企業や団体8者でつくる長崎駅周辺まちづくり推進協議会の設立総会が9日、長崎市内であった。会長にJR九州長崎支社の田中渉支社長が就き、情報発信や交通対策などで協力することを確認した。
 「長崎の玄関口」としての駅周辺の将来像を共有し、新幹線開業で生まれるにぎわいを同市全体に波及させる狙い。田中会長のほか、長崎駅前地区まちづくり協議会の片岡憲一郎会長とJR長崎シティの赤木征二社長が副会長に就く役員人事案を承認した。オブザーバーとして県や同市、長崎署などが入る。
 設立総会に続き、第1回総会も開いた。田中会長は、昨年11月の出島メッセや今年3月の長崎駅高架下の商業施設「長崎街道かもめ市場」の開業を挙げ、「駅を中心とした新しい人の流れが生まれつつある。住む人、訪れる人、働く人に喜んでもらえるまちづくりを進めたい」とあいさつ。
 協議会内に▽情報▽おもてなし▽交通▽環境-の4部会を設け、情報発信の一元化や広場のイベント利用促進、交通・防犯対策に連携して取り組む方針を確認した。


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