余熱でプールやサウナ、足湯も 厚木市が施設再整備に着手

新しいふれあいプラザの完成予想図(厚木市提供)

 神奈川県厚木市は今月、市環境センターでごみを焼却した際の余熱を活用する市民利用施設「ふれあいプラザ」(同市金田)の再整備事業に着手した。建て替えて新たにサウナや足湯なども設ける計画で、来年7月のオープンを予定している。

 新施設は鉄骨造の地下1階、地上2階建て。延べ床面積約4600平方メートルで、既存施設よりわずかに広くなる。民間資金活用による社会資本整備(PFI)を採用し、契約金額は約50億370万円。

 計画では、既存施設と同様の25メートルプール(8レーン)に加え、流れるプールやジャグジーを新設。サウナのついた温浴施設や7~8人用の足湯、健康体操やヨガ教室などに使えるスタジオも設置するほか、温浴施設は災害時の入浴支援にも活用できるとしている。

 市環境センターの隣接地では新ごみ中間処理施設が2025年12月に完成予定で、完成後は同プラザで使う電力すべてが、新ごみ中間処理施設での焼却による発電で賄われる。

 市環境事業課は「『市民の憩いやにぎわいをつくる健康増進拠点施設』がコンセプト。オープン後はより多くの市民に利用してもらいたい」と話している。

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