3年ぶり修学旅行へ 小田原市立小中学校、児童生徒ら笑顔「行けることに感謝したい」

3年ぶりの修学旅行に向かう子どもたちを見送る小田原市の栁下教育長=小田原駅

 新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続いていた小田原市立小中学校全36校の修学旅行が3年ぶりに再開した。10日には第1陣として小中7校の子どもたちが「楽しい思い出にしたい」と旅路に就いた。

 同日早朝から小田原駅西口に三の丸小(同市本町)と白山中(同市扇町)の児童生徒ら約250人が集まり、出発式が行われた。栁下正祐教育長も駆け付けて「思いっきり楽しんでほしい」と新幹線の改札口に向かう生徒らを見送った。

 小学校が日光(栃木県)に1泊2日、中学校は京都・奈良に2泊3日で、白山中3年の女子生徒(14)は「みんなで行けるから楽しい修学旅行になる。コロナの不安があっても今日行けることに感謝したい」と笑顔だった。

 20、21年度は感染拡大を理由に中止を余儀なくされた。全国の感染者数は高止まりしている状況だが、栁下教育長は「学校でも旅館でもこの日のために万全を期して感染防止策をとってきた。何とかして行かせてあげたかった」と理解を求めた。

© 株式会社神奈川新聞社