「受け子」「出し子」にならないで 神奈川県警の依頼に賛同、同世代・6校の高校生が動画

非行防止の啓発動画を制作し、感謝状を贈られる生徒=14日、県警本部

 教育現場で整備が進む情報通信技術(ICT)環境を生かし、子供たちの非行を食い止める取り組みを神奈川県警が進めている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、対面式での啓発活動を見送らざるを得ない中、授業やホームルームで利用できる動画に着目。県内の高校に制作を依頼し、6校が賛同した。動画投稿サイト「ユーチューブ」でも公開しており、県警は「幅広い層の子供たちに閲覧してもらいたい」と呼びかけている。

 オリジナル動画を制作したのは、神奈川工業(横浜市神奈川区)、生田(川崎市多摩区)、麻生(同市麻生区)、小田原東(小田原市)、足柄(南足柄市)の県立高5校と、私立向上高(伊勢原市)。県内の非行少年の摘発・補導状況を基に、各校がテーマを選び、脚本から演出、編集までを担当し、約3~13分の動画5本を制作した。

 交流サイト(SNS)の正しい使い方やインターネット上の著作物を利用する際の注意点、「受け子」や「出し子」として特殊詐欺に加担しないための対処法、大麻や薬物の危険性、誘われた時の断り方を、ドラマ仕立てや掛け合いで紹介している。

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