「ペレスはリタイア寸前だった」とレッドブルF1代表。テクニカルトラブル連発への懸念は打ち消す

 レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、F1マイアミGP決勝でセルジオ・ペレスは、センサートラブルによりリタイアした可能性があったと明かした。

 ペレスはレース中、突然のパワーロスを訴えた。エンジンのシリンダーセンサーの不具合により、いくつかのシステムがシャットダウンされたことが原因であったが、ペレスはなんとか4位でフィニッシュすることができた。

 だがホーナーは、リタイアの可能性があったとして「その寸前だった」と語った。

「シリンダーのひとつのセンサーに問題があった。問題を理解し、今後の再発を防ぐため、HRCと緊密に連携して対処する」

 この問題によって、ペレスのRB18はパワーが低下し、特にトップスピードに大きな影響があったという。

「この問題が起きたために、おそらくパワーが20キロワット失われていた」とホーナー。

「新しいタイヤに交換して、そのアドバンテージを得ても、本来マシンが持つストレートラインスピードより0.5秒低下していただろう。このトラブルがなければ、彼は2位を獲得できたかもしれない」

2022年F1第5戦マイアミGP セルジオ・ペレス(レッドブル)とクリスチャン・ホーナー代表

 レッドブルは今年、繰り返しテクニカルトラブルに見舞われている。開幕戦バーレーンでは2台揃ってリタイア、オーストラリアではマックス・フェルスタッペンがフィニッシュできなかった。マイアミGP金曜にフェルスタッペンは、マシンに問題が発生したことで大幅に走行時間を失っており、彼はチームに対し、タイトル争いのために信頼性の問題を解決するよう求める発言を行った。

 ホーナーは、マシンに根本的な問題があるわけではないと示唆した。

「このマシンが特に壊れやすいとは、私は考えていない」とホーナーは言う。

「プレシーズンテストで通常見られたはずの小さな問題が、シーズンに入ってから発生し始めただけだと思う」

「苛立たしいことではあるが、HRCと緊密に連携して対応している。彼らは素晴らしいサポートを提供してくれているし、我々は問題を解決することができるだろう」

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