京急、2023年度中に運賃値上げ コロナ打撃、設備投資「ご理解いただきたい」 

京急線(資料写真)

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は11日、2023年度中に鉄道運賃を引き上げる方針を明らかにした。新型コロナウイルス感染症の影響で鉄道事業が打撃を受けている上、バリアフリー化や監視カメラの設置など、多額の設備投資を計画しているためという。具体的な時期や改定幅は未定としている。

 この日の決算会見で同社の担当者は、23年3月期の鉄道事業の収入はコロナ禍前の20%以上減少したままとの見通しを示した上で、「引き続きコスト削減に努めるが、(鉄道事業の)営業利益は20億円という予想。本格的な回復には遠く及ばない」と説明。今後の設備投資に触れ、「運賃改定を必要とする状況であるとご理解いただきたい」と話した。

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