車中泊のために購入した中古軽自動車。初心者がDIY塗装したら失敗多発?! 実例で知る成功のコツ

こんにちは、浜の小魔人です。筆者は今、中古で購入した軽自動車(軽バン)をDIYで車中泊仕様にカスタマイズ中。YouTube動画を参考にしてDIY初心者の筆者が「車の塗装」をしましたが失敗多発!「はじめてだから失敗はつきもの」ですが、この記事を読んだ皆さんには失敗して欲しくない。その思いで記事を書きました。

キャンプ初心者の筆者が車中泊するために軽自動車(スズキ エブリィ)を購入!

筆者撮影

筆者は、Twitter仲間というか…、筆者がソロキャンプ を始めた時からの先生(筆者は「キャンプの師匠」と呼んでいます)が楽しそうに車中泊をしている様子をいつも「羨ましいな〜」と眺めていました。

キャンプをはじめてから2シーズン目に突入「キャンプにはかなり自信がついてきた」ので、思い切って車中泊にも挑戦!そこで、2003年製、9.6万キロ走行の軽バンをお値打ち価格で購入したのです。

車中泊に興味を持った理由〜車中泊の魅力、メリットとデメリット〜

筆者撮影

筆者は、思いついたら「猪突猛進」。とにかくやらないと気が済まないタイプ。家人にはいつも呆れられています。でも今回はそれなりの投資も伴うので、車中泊の魅力やメリットなどを事前に研究してから購入しました。

筆者が研究してまとめた「魅力」と「メリット」は以下の5項目です。

  • キャンプ場以外でも気軽にお泊りで遊べる
  • 宿泊代を気にせずに旅に行ける(その分食費に回せる)
  • 雨の日のキャンプの撤収から解放される(キャンプの時)
  • スケジュールの自由度が高まる
  • プライベート空間が確保できる

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ペットを連れて旅ができることなどもメリットかもしれませんね。

一方で、デメリットについても事前に研究しましたが、。

  • セキュリティーが心配
  • 宿泊空間が狭い

という2つがデメリットでしょうか。

1のセキュリティーについては、いつもソロキャンプの筆者としては特に気になりませんでしたが、2の空間が狭い点には正直ちょっと気になりました。

車中泊車に軽自動車(軽バン)を選んだ理由

筆者撮影

さて、事前研究をした結果、筆者が選んだ車は「スズキ エブリィ」。この車は「軽自動車」の「貨物車(4ナンバー)」、しかも「ハイルーフ」タイプです。

「軽自動車の貨物車」は「軽バン」と言われますが、「乗用車」の「軽ワゴン」と並んで車中泊をする車として人気がありますね。

筆者が「軽バン」を選択した理由は以下の通りです。

  • 軽自動車の中でもフラットな床が作りやすい
  • 室内の装飾が少なくカスタマイズしやすそうと感じた
  • 中古車の値段も比較的安い(軽ワゴンとの比較)
  • 貨物車なので足回りもしっかりしていそう(個人的所感です)
  • 車検のサイクルが軽自動車の貨物は2年毎(普通自動車の貨物は1年毎)

特に3の価格面は大きな要素でした。(もしかしたら、飽きてすぐやめちゃうかもしれませんからネ…w、投資は最小限にしておきたかったのです)

スズキエブリィにしたのは、エブリィのハイルーフ車は車内高が高く圧迫感がないことと、最終的な決め手は車の状態と値段のバランスでした。

ちなみに、車の選び方で迷っている方はこちらの記事もおすすめです。

手軽に車中泊するなら軽自動車がベスト! おすすめ車種や便利グッズも紹介 - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

車中泊仕様への改造計画〜塗装以外もいろいろ! 全8項目〜

筆者撮影

筆者は研究を2021年の年末ぐらいからはじめて、翌年の1月には中古車屋さん巡りをし、2月に購入しました。(早業ですよね…w)

中古車屋さんで何台かの中古車を見ているうちに、実は「意外と価格が高い」と思ってしまったんです。そこで一度深呼吸をして「どうするか自問自答」。結論は、少し「難あり物件」を安く購入してカスタマイズで乗り切ろう…という事に。

筆者撮影(名義変更を自分でしに行ったときに撮影)

走行距離だけは最後まで気になったので、もともと考えていた「10万km走行以下」の条件は変えずに、その他は特に気にしない事にしました。結果的に「外装が綺麗な車は高い」ので、筆者は自分の予算にあう車を見つけられたのでした。

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変えなかった条件「10万km走行以下」の理由

自分なりの感覚値として、軽自動車の寿命は20万kmと考えて半分ぐらいまでが限界という思いで10万kmを基準にしました。

その他の条件で考えていたことは、主に基幹部分の修理歴がないこと、機関(エンジン)が正常であることの2点です。

車中泊仕様へ改造する前(購入直後)の車両の状態

筆者撮影

購入した車は、いかにも仕事で使っていた様な雰囲気で、屋根全面に錆が出ているという状態でした。まぁ、外装を気にしないで購入する方針でしたので「仕方ないです」w。

  • 天井に錆が出ている
  • 素人が塗装しようとしてあちらこちらにペンキ跡が付いている
  • 荷室のカバー下はボロボロ

といった車です。まぁ、12年間乗ったダイハツミラ(14万キロ走行)を下取りしてもらい「車検1年付きの乗り出し価格」15万円でしたので、筆者としては満足のいく買い物でしたがね。

中古車屋さんで現車の状態を確認し、改造計画の項目を確定

筆者撮影

前段でご紹介したような車でしたので、「購入後すぐに塗装しよう」ということは中古車屋さんで現車確認した時に決めました。

本来は車中泊車仕様へのカスタマイズには「塗装」は必要ないのかもしれませんね。でも、やってみて、そして乗ってみて、キャンプや車中泊旅に行ってみて…、結果的には「DIY塗装をして良かった」と思っています。

何故かって?

そりゃ〜、「失敗多発でメチャクチャ愛着が湧いた」のと「キャンプ場での景観と車のマッチングが絶妙」だったからです。詳しくはもう少し後で書きますのでご期待ください!

車中泊仕様へのDIY改造計画の全貌をご紹介

筆者撮影

今回の記事は、車中泊仕様へのDIY改造の中から「塗装」をご紹介しますが、車中泊仕様へのDIY改造計画の全貌もご紹介しておきましょう。

筆者が計画した車中泊仕様へのDIY改造計画は、以下の8項目でした。

  • 塗装
  • 床フラット化
  • 天井断熱
  • 窓の目隠し&断熱
  • 天井収納
  • 換気扇設置
  • ギャレー設置
  • 車内照明増強

この記事を書いている時点で未着手の項目もありますが、少しずつ自分のペースで進めていくのも楽しいものです。

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塗装ではなく「車で寝ることに重きを置いたDIY」にご興味がある方はこちらが参考になるかもしれません。

スズキ・アルト(軽乗用車)でお試し「バンライフ!」 車中泊仕様にDIYした作業工程を一挙大公開! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

DIY塗装してみてわかった、失敗しないための注意点

筆者撮影

結論を先にお伝えすると、失敗も含めて今回の塗装は「筆者にとっては満足のいく結果」でした。(自分に優しいのが筆者の良いところw)

おそらく業者さんに依頼したら「軽バン1台」30万円前後は最低かかると思いますが、塗料と薄め液、ローラーや刷毛、マスキング用品等々全て含めても15,000円以下で済みました。

筆者撮影

上の画像のように「ツートンカラー」の境目は非常に綺麗に仕上がりましたし、鍵穴なども下の画像の通りの仕上がりです。

筆者撮影

とはいえ筆者の失敗を踏まえて、これからご紹介するどの工程でどんなことを注意すれば良いのか? を皆さんに具体的に考えておいてほしいと思います。

という事で、実際に経験してわかった注意点をもとに、工程を簡単にご紹介しましょう。

  • 車を軽く洗車して汚れを落とす
    泥汚れなど汚れが付いていないようにするため。後でシリコンオフするので、それほど念入りにしなくてもOKです
  • 既存の塗装を耐水ペーパーで削って「下つけ」処理する
    サンドペーパーの#600〜#1200位ですると良いです
  • 塗ってはいけない場所をマスキングする
    ヘッドライトや鍵穴、ツートンにする場合は境目など
  • 塗装面をシリコンオフする
    パーツクリーナー等でしっかり油分を取ってください。油分が残っているとが塗料がのらない場合もあるみたいです
  • 一度塗りする
    一度で色はのらないと思って塗りましょう
  • 軽く乾かしてから二度塗りする
    最低でも2回塗りが必要です。色がのらない(下の色が透ける)場合は、3〜4回塗り重ねましょう
  • 完全に乾く前にマスキングを剥がす
    マスキングテープは塗料がまだ半乾きの時に取りましょう。完全に乾いてしまうと剥がせなくなることもありますし、塗装の方が一緒に取れてしまうこともあります。

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今回はツートンで塗装したので上記を繰り返し、2色目を塗装しました。

軽自動車DIY「はじめの一歩」は塗装! 思わぬ失敗5選

筆者撮影(塗装前にマスキングした車)

さて、大変お待たせしました。いよいよ塗装についてご紹介していきますね。

今回筆者が使った塗料は、ヨシカワさんのg-selectシリーズ(1液ウレタン塗料)です。これをローラーと刷毛で塗りました。

g-selectは、色見本なども販売していますから、使用される方はご利用することをおすすめします。筆者は思っていた色味と若干イメージが違いました(因みに筆者は、ライトブルーとエクリュを使って塗装しました)。

塗装に慣れている方はガンスプレー塗装の方が綺麗に仕上がるらしいのですが、塗装初心者の筆者は「ローラー&刷毛での塗装」を選択。調査時には一番簡単な方法だとWeb等で確認していたのですが、それでも数々の失敗をしてしまいました。皆さんが同じ失敗をしないように詳しくご報告していきますね。

失敗例(1)ペンキ垂れの跡が残った

筆者撮影

ペンキが垂れてくるのはもはや失敗ではないと思うくらい、あちこちにこの様なペンキが垂れた跡が残りました。

ペンキの薄め方が悪かったのか? 塗り方が悪かったのか? おそらく両方なんですが、このペンキの垂れは、塗って暫くしてから垂れるみたいでなかなかタイムリーに発見できませんでした。

対策するとしたら、とにかく薄く薄く何回も塗るしかない様ですね。

失敗例(2)マスキングテープの跡が残った

筆者撮影

筆者はツートンカラーに塗装したんですが、一色目を大体この辺りまで塗ると決めた位置にマスキングテープを貼り塗りました。

そのマスキングの跡が2色目で隠れると思って上から2色目を塗ったんですが、見事に段差が残りました。

対策としては、1色目を完全に乾かしてから一度サンドペーパーで平らにして2色目を塗るべきだったのでしょう。

早く塗り終えてキャンプに行きたかったので、一日でツートンカラー塗装を実施したので、自業自得という感じです。

失敗例(3)ペンキが十分に塗れていない箇所があった

筆者撮影

これは、正直全く気がついていませんでした。塗り残しがないか?は、かなり気にしていましたが残念です。その様になりそうな細かい凹凸がある箇所は、予めもっと注意深く見れば良かったということでしょう。

そして、後日塗ろうと思いつつ今でもそのままになっている事を、この記事を書きながら反省しています。w

失敗例(4)洗車時の拭き残しに気づかず水滴跡が残った

筆者撮影

洗車してから塗装をするという順番なんですが、洗車後に拭いたつもりだったドアノブから、水が垂れて画像の様にポツポツが着いてしまいました。ウレタン塗料なので水がつくと弾いてこの様になります。

「あっ」と思った時には「トキ既に遅し」でした。皆さんは洗車後の水の拭き取りに十分気をつけてくださいね。

失敗例(5)ペンキが乾く前に雨にあたってしまい「ポツポツ」跡になった

筆者撮影

これは失敗というか? 不可抗力ですが、雨が降りそうな時に塗装したという意味では失敗です。

本当に「パラパラ」位の雨でしたが、こんな風になってしまいました(逆にこの程度でラッキーだったのかもしれません)。

自分で塗装した車中泊仕様の軽自動車で行ったキャンプは最高に楽しかった!

筆者撮影(ふもとっぱらキャンプ場にて)

もう、塗装をDIYでしている最中から、筆者はこの車が「相棒」のように思えて愛おしい存在になりました。w

ですから、この車中泊仕様に塗装した「軽バン」で行ったキャンプや車中泊旅は最高に楽しいものになりましたよ。

上の画像は、ふもとっぱらキャンプ場に行った時の画像ですが、キャンプ場にめちゃくちゃマッチしていました。(ほぼ「親バカ」な状態の筆者なのですw)

伊豆に車中泊に行った時も楽しかったです。ご興味ある方は筆者のYouTube動画をご覧くださいませ。

車中泊仕様にDIY塗装してみたら、失敗続出したけど素敵な「相棒」ができました!

筆者撮影(朝霧ジャンボリーオートキャンプ場にて)

最後まで読んでいただきありがとうございました。今回は、筆者の大切な相棒となった軽バン(軽自動車の貨物車)を車中泊仕様にDIY塗装した体験談をご披露しました。

既に愛着がかなり深く湧いているので、思いが熱くなりすぎた部分もあったと反省しています。でも、それくらい楽しい体験だったのです。

失敗事例を書いているブログや動画は他にはなかなかないので、実際に不慣れな素人(筆者のこと)が「やらかした事例」が皆様のお役に立つのではないかと期待しています。いつか、キャンプ場で皆様にもご披露したい車になりました…では、では…

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