5月25日(水)発売、映画『fOUL』Blu-ray&DVDの映像特典決定! 本編未収録ライブ映像全7曲収録!

来たる7月2日、実に17年ぶりとなる復活ライブを開催することで注目を集めているfOUL。 昨年9月に劇場公開された、大石規湖監督によるドキュメンタリー映画『fOUL』のBlu-rayとDVDが5月25日(水)発売されるが、その映像特典がこのたび公表された。

オリジナル予告編、大石規湖監督の編集による「枯槁」のライブ映像、「あなたのレーゾン・デ・トゥール」のミュージックビデオが映像特典として収録されるのは既報の通りだが、さらに「フッサリアーナ」のミュージックビデオに加え、「escape」、「Searchin' for June」、「畳」、「齟齬」、「fOULの皮算用」、「絶え間ない保身と枯れ草」、「輝く湖水」という7曲の本編未収録ライブ映像(時代も会場もばらばらなアーカイブ)が追加収録される。 これらのライブ映像はどれもブートレグ並みの画質と音質だが、それゆえにライブ特有の生々しさと臨場感も如実に伝わり、fOULが生粋のライブバンドであることを証明する貴重な映像と言えるだろう。

fOULは90年代初頭にUSパンク/ハードコア直系のサウンドで日本の音楽シーンに新境地を切り開いたバンド、BEYONDSの谷口健(Vo., G.)、大地大介(Ds.)が1994年、札幌ハードコア出身の平松学(Ba.)を誘い、3人で結成された。 アメリカン・ハードコア/パンクと日本独特のメロディ、語彙を融合、どこにも存在しない音楽性で、eastern youthやbloodthirsty butchersとのライブ活動や音源発売、『砂上の楼閣』と題された自主企画ライブを計34回にわたって主催。 鉄壁のリズムと何かがおかしくも掻きむしられるギター、繊細に吠えるボーカルのアンサンブルが「いったい何に遭遇しているのか」表現できない衝撃とともにアンダーグラウンドで絶大な影響を及ぼしたバンドだ。

海外レコーディングではフランク・ザッパやエルトン・ジョン、U2やモリッシーを手掛けるエンジニア/プロデューサー、ジョー・チカレリがプロデュースを買って出ており、その無類の音楽性に衝撃を受けたのかもしれない。だが、2005年、fOULは突如休憩を表明し、以後17年が経過。 そんなfOULのまさかのドキュメンタリー映画の監督を務めたのは、音楽レーベル“Less Than TV”の魔力に迫った『MOTHER FUCKER』(2017)、パンクロックバンド“the原爆オナニーズ”を描いた『JUST ANOTHER』(2020)に続き、これが長編3作目の大石規湖。

各所に散らばっていたアーカイブ素材を発掘、ライブ映像を中心にバンドと音楽のみが存在する、観る映画であり、聴く映画であり、ライブを体感する映画としてまとめ上げた。 シンプルかつダイナミックに構成された、言葉や情報に頼らない巧みな編集は、まさにその魅力に言葉が追いつかないfOULを描くに相応しいものと言える。

なお、fOULと盟友関係にあったbloodthirsty butchersのドキュメンタリー映画『kocorono≪リマスター版≫』(川口潤監督作品)のBlu-rayとDVDも同日発売。 また、5月24日(火)から6月6日(月)までタワーレコード新宿店9F下りショーケースにて『fOUL』『kocorono≪リマスター版≫』のBlu-rayとDVDの発売を記念したパネル展も開催される(詳細はこちら)。

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