教室の環境「見える化」 三浦学苑高 コロナ対策で効果検証 センサーでCO2濃度、施錠状況など感知

センサーを使って教室内の環境が一目で分かる=三浦学苑高校

 三浦学苑高校(横須賀市衣笠栄町)で、専用センサーを使い教室内の状況を「見える化」するシステムの実証実験が行われている。学校への導入は初めてで、新型コロナウイルス対策として効果が注目される。

 自動車向け合成樹脂大手のニフコ(同市光の丘)が同市の補助金を活用して開発したシステムで、4月から1年生の1クラス(約40人)に導入している。

 教室内の二酸化炭素(CO2)濃度と気温、湿度に加え、照明や窓の施錠状況、生徒たちの有無を3種類のセンサーで感知。モニター画面でデータを確認できる。CO2濃度が1000ppmを超えると表示が赤色になって点滅し、換気を促す。

 センサーは室内照明などの微弱な電力で稼働し、配線の必要もない。同社の担当者は「簡単に設置でき、電池を使わないためメンテナンスの必要もない」とメリットを強調する。

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