共に歩んだ50年 晴れの日に喜び 「金婚夫婦の集い」津山会場

120組が参加した第24回「金婚夫婦お祝いの集い」津山会場=ベルフォーレ津山

 第24回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)津山会場が14日、津山市新魚町のベルフォーレ津山で開かれた。岡山県北を中心に120組が出席。共に手を携え歩んだ50年を振り返り、晴れの日を迎えた喜びをかみしめた。

 式典では、日下知章山陽新聞社専務取締役ビジネス開発局長が「80年と言われた人生は今は100年時代になっている。皆さまには末永くお元気で、地域づくりの指導役となっていただきたい」と祝福。参加者を代表し、岡山県美咲町教育長の黒瀬堅志さん(74)、美知子さん(73)夫妻=同町=に祝辞状と記念品を手渡した。

 黒瀬さんは謝辞で「単身赴任の期間が長く、妻には子どもの進学や両親の介護、田畑の世話などで苦労をかけた。今後は二人三脚で時間に余裕の持てる人生を歩みたい」と美知子さんをねぎらい、感謝を伝えた。

 金婚夫婦が結ばれた1972(昭和47)年は戦後の日本社会が大きく転換した年。沖縄が米国統治下から日本に復帰し、アジア初の冬季オリンピックが札幌市で開かれた。岡山県内は山陽新幹線の新大阪―岡山間の開業にも沸いた。

 会場では岡山フィルハーモニック管弦楽団が当時流行した「太陽がくれた季節」「女のみち」などの演奏で歓迎。半世紀のニュースや世相を紹介する映像「共に歩んで50年」の上映や金婚夫婦のインタビュー、民謡歌手田中みずほさんのステージもあった。

 集いは山陽新聞社の創刊120周年を記念して始まった地域貢献事業。新型コロナウイルス禍の影響で会場での開催は3年ぶりで、入場時の検温や消毒、マスク着用などコロナ対策を徹底して開いた。会場で撮影した夫婦の記念写真などは後日届けられる。

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