キャンプ初心者が車中泊キャンプに挑戦! 断熱改造してない軽自動車で大丈夫? 要改善点は?

こんにちは、浜の小魔人です。筆者は最近車中泊キャンプに目覚めました。2022年2月に軽自動車のバン(2003年製、96,000km走行のスズキエブリィ)を購入。少しずつ車中泊仕様にDIY改造しながら、早速車中泊を開始。やってみて「こうすればよかった」と気づいた事を皆さんにご報告いたします。

初めての車中泊キャンプで筆者が準備した事項

筆者撮影

「車中泊用の車を購入したら直ぐにでも車中泊キャンプに行きたくなった」筆者。(「子供かっ!」って声が聞こえてきそうですねw)

早速、インターネットなどで車中泊に必要な事項等を調べながら、「車中泊仕様にDIY改造」に着手しましたよ。

車中泊仕様へのDIY改造は少しずつ進めているんですが、(待ちきれなくて)やや見切り発車でしたが、車中泊キャンプを敢行しました。最低限の準備はしましたので、初めての車中泊に向けて準備した事項を、ちょっとご紹介しますね。

本記事ではそんな体験をベースにお話ししますが、車中泊のイロハから確認したい方はこちらの記事もあわせてどうぞ。

【車中泊のイロハ】おすすめの車・場所選びのポイント・必要なギア・マナーをまとめて伝授! - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

車中泊キャンプに備えて軽自動車(スズキ エブリィ)を改造したポイントは6つ

筆者撮影

購入から最初の車中泊まで3週間しかなかったので、車中泊仕様へのDIY改造は必要最低限のことしかしませんでした(出来ませんでしたw)。実施した改造は以下の通りです。

  • 床フラット化
  • 窓の目隠し作成
  • 換気扇の製作
  • 車内車内照明の設置
  • 天井収納の製作
  • 車中泊仕様の塗装(※)

本当は、天井の断熱を真っ先にやりたかったのですが、DIY初心者の筆者は「まずは出来そうなところ」から順番に着手しました。(天井の断熱施工は少し難しそうでしたので…w)

どれも、ブログやYouTube動画を参考にしながら「見よう見まね」で出来ましたよ。YouTube動画を作ってみたので、ご興味がある方はご覧くださいませ。

(※)塗装自体は、車中泊に必ずしも必要な改造ではありませんが、気持ちよく車中泊するためにこだわって実施しました。詳しくはこちらの記事もご覧ください。

車中泊のために購入した中古軽自動車。初心者がDIY塗装したら失敗多発?! 実例で知る成功のコツ - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

車中泊キャンプに向けて用意したアイテムは4つ!

筆者撮影

はじめての車中泊はまだ寒い時期でしたので、冬向けのアイテムを用意しました。

春〜秋の場合も、地域や標高によっては想像以上に肌寒く、防寒対策が必要な場面も意外と多く出てくるのでぜひご参考に。

筆者は、キャンプ歴もまだ1年半の「いわゆる、キャンプ初心者」です。でも、昨シーズンと今シーズンの2シーズンにわたって「冬キャンプ」をしてきたので、寒さ対策などについては、(自分なりに)少し自信がついてきました。

今までの経験も加味して用意した「防寒対策を前提とした車中泊用アイテム」は、以下の4点です。

  • イワタニ「マイ暖」
  • 「パワーガス」缶
  • カースロープ
  • テレビ

順番にご紹介しますね。

1.【イワタニ マイ暖】コンパクトで車中泊にはちょうど良い暖房器具

筆者撮影

これは、もともと筆者が持っていたアイテムです。今筆者が使用している「フィールドア ワンポールテント400」のテント内暖房器具としては能力が小さかったため、出番を待っていました。(お蔵に入ってましたw)

軽バン(スズキエブリィ)は、スペースも限られているしテントよりも気密性が高いので、暖房能力としては十分と判断して投入を決定しました。

2.【SOTO パワーガス缶】氷点下でも使える逸品

筆者撮影

2シーズンの冬キャンプの時に、「真冬の氷点下の環境では「通常のカセットガス缶」では点火しない場合がある」ということを筆者は体験していました。

冬のテント泊の場合は(筆者はテント内を石油ストーブで暖房してから料理をするためにガスコンロを使っていたので)点火に問題はありませんでしたけどね…w

しかし車中泊では「暖房そのもの」にカセットガス缶を使用するので、氷点下の気温でも使える「パワーガス缶」が必要と考えたのです。

3.【Toolsisland カースロープ】駐車場所の傾斜を補正!

筆者撮影

車中はフラットになる様にDIY改造で合板を施工しマットも敷設しましたが、そもそもの駐車スペースに傾きがあるとの情報をインターネットで知りました。(言われてみればその通りですね)

そこで、多少の傾きであれば補正ができるこの「カースロープ」を購入。「大きく傾いた状態で眠るとよく眠れない」といった状況を解消しようという準備です。4輪のうちの1輪、もしくは2輪をカースロープの上に乗り上げれば、傾きが調整できます。

4.【ポータブルテレビ】駐車場など車中で過ごす時間が長い時のおともに

筆者撮影

テレビは、車中泊キャンプに必ずしも必要のないアイテムですね。ちょうど時期的に冬季オリンピックが開催されていて、キャンプ地でもテレビ鑑賞したかったので購入しました。

車中泊でもキャンプの時は景色を楽しんだり、焚き火をしたりするのでテレビを見る時間は少ないですね。ただ、道の駅や駐車場で車中泊する時(※)には非常に便利なアイテムです。

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※車中泊がOKな場所とNGな場所がありますので、車中泊する場合はご自身でよくご確認くださいませ。

筆者はドンキホーテでポータブルテレビを購入しましたが、同じ様な値段で通販サイトでも購入することが可能ですので検索してみてくださいね。たとえば以下の商品などがあります。

初心者キャンパーの車中泊チャレンジ! 現地の状況をレポート

筆者撮影

さて、前段が少し長くなりましたね、ごめんなさい。いよいよ本題の「初めての(冬の)車中泊」について、ご紹介していきますね。

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先述のとおり、今回は「気温が低い環境」が前提の体験談です。

初めての車中泊キャンプは「朝霧ジャンボリーオートキャンプ場」

筆者撮影

今回車中泊キャンプをしたキャンプ場は、朝霧ジャンボリーオートキャンプ場さんです。富士山の麓にあって非常に人気の高いキャンプ場ですね。宿泊した2月の下旬もキャンパーさんがたくさんいらしてました。

朝早くからチェックインしたので、「広場サイト」という平坦で広い芝生サイトで車中泊キャンプすることができました。

朝霧ジャンボリーオートキャンプ場でのキャンプの様子は、こちらのYouTube動画からもご覧になれます。ぜひご覧くださいませ。

気になるキャンプ場の状況は…天気は快晴! 気温は氷点下

筆者撮影

今回のキャンプは快晴の2月下旬でしたが、(夜の)気温はやはり冬らしく氷点下まで下がりました。昼間が暖かかったおかげで夜の寒さは気温以上に寒く感じました。

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夏でも標高によっては少しオーバーなぐらいの防寒対策をしておくと安心。くわしくはこちらをどうぞ。

夏でも涼しいのは標高1000m超えの高所キャンプ! その注意点は? - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

とはいえ心配もたくさん。今回は友人の補助を受けつつ慎重に

筆者撮影(友達のテントから富士山)

冬キャンプの寒さが厳しいことを何度も体験していた筆者は、冬の車中泊キャンプでの1番の心配は寒さでした。いつも使用している「石油ストーブ」は流石に軽自動車の中で使うには大きすぎるので、カセットガスストーブ「マイ暖」の投入を決めましたが、本当にそれだけで大丈夫なのか?と…

なので「万が一、凍えそうになった時」に助けてくれる友達に同行してもらって、大き目のテントを敷設してもらい、いつでも逃げ込める様にして試してみたんです。(心配性過ぎたかも…w)

筆者撮影

真冬のテント泊の場合、筆者はハイコットで地面から冷気を防ぎ、冬用のダウンシュラフ(ダウン2kg入り)で防寒して眠るのですが、明け方に氷点下5度位になると目が覚めて、すぐに石油ストーブに点火します。(筆者は寝る時に一酸化炭素中毒が心配だからストーブは消します)

実際に車中泊を体験してみて、どのようなところが気になったか? をここからご紹介します。

初めての車中泊キャンプを終えてわかったこと

筆者撮影

さて、実際に冬に車中泊キャンプをしてみた感想は、「ズバリ!快適!」でした。

その中で筆者が気づいた点をポイントを絞って3点ご紹介しますね。

冬の車中泊は小型ガスストーブとダウンシュラフで乗り切れる

筆者撮影

車中泊仕様へのDIY改造の計画の中にも入れてある「天井の断熱加工」を本当はしてから行くつもりだったのですが、待ちきれずに冬の車中泊キャンプをした結果ですが…

結論は「小型ガスストーブと冬用シュラフで乗り切れた」ということです。

この部分は、結構心配して友達にも協力してもらったのですが、結果的には大丈夫でした。

軽自動車は車内が狭い分、ストーブをつけるとすぐに暖かくなることがわかりました。但し、スライドドアの開口部の隙間からの冷気は思っていた以上に寒く感じました。今回は、持っていた「ダウンジャケット」を就寝時に隙間に押し当てて見事に冷気を防げました。

窓の目隠しを「手抜き」したらダメ!

筆者撮影

筆者は、窓の断熱&目隠しのためにYouTube動画で見た「100均の材料で作ったパネル」を準備しました。但し荷室の4枚の側面の窓部分だけ。

後部の窓と運転席と荷室の間は「簡易的なカーテンっぽいもの」で対応しようと考えていたのです。ところが、運転席と荷室の間の「カーテンっぽいもの」が現地でつけようとしたところ上手く付けられず焦りました。

たまたま、積んでいた梱包資材を窓にマスキングテープで直接貼り付けて、なんとか目隠しをしました。「準備をちゃんとして、事前に確認もしないといけないな〜」とつくづく思い知らされました。w

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フロントガラスには目隠しも兼ねてサンシェードを利用しました。暑さ・寒さどちらも和らげてくれるので、季節問わずほしいアイテム。くわしくはこちらの記事がわかりやすいです!

車にサンシェードは必要なの? 効果や選び方・車中泊キャンパーのおすすめをご紹介 - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

テント泊の感覚で荷物を積みすぎることに注意すべし!

筆者撮影

当日は晴れていたので、全然問題になりませんでしたが、荷物の量には気をつけないといけないと思いました。筆者は、いつものテント泊の感覚で「色々なキャンプアイテム」を積み込んでいました。

食事をしている時に、ふと「この荷物を車のせたら寝る場所なくなるな〜」と気づいたのです。いつもはテントに収まらない荷物を車に置く習慣がついていたので、「車に積めればOK」という感覚で積み込みましたが、それではダメだったのです。

この日はたまたま晴れていたので、アイテムを外に出しっぱなしにして寝ました。もし雨だったらと思うと「撃沈」です。寝る場所を確保した上で持っていける荷物を選ぶ様にこの時以降考え方を変えました。

今後、車中泊をより快適にするために軽自動車を改造したいポイント2つ!

筆者撮影

はじめての車中泊キャンプで感じたことを踏まえて、今後より快適に車中泊キャンプを楽しむために今後は以下のDIY改造をしていこうと思っています。車中泊をするたびに、気づいたものを足していくのも楽しいものですね。

暑い時期に備えたい! 天井の断熱

今回の冬の車中泊キャンプは、天井断熱をしていない軽自動車でも大丈夫でしたが、今後暑い時期に車中泊をすることを想定すると、やはり車内に熱がこもらない様に天井断熱加工はやっておきたいです。

意外と多い小物を置きたい! 収納棚

大掛かりな棚を作ってしまうと就寝スペースなどが犠牲になってしまいますが、ちょっとした収納棚があれば便利だと思いました。食器やシェラカップ 、調味料などが置けるくらいの小さな棚を時間を見て作ってみたいと思います。

初めての車中泊キャンプに大満足!車中泊キャンプをより楽しむためにもっともっと工夫してみま〜す!

筆者撮影

今回は、車を入手してから約3週間で冬の車中泊キャンプを敢行。最低限の車中泊仕様改造でも楽しく車中泊キャンプができました。

筆者は、(予算の都合上)ものすごい設備の整ったキャンピングカーを購入することはできませんが、軽自動車を少しずつDIY改造して車中泊キャンプを楽しむことはできそうです。

きっと車中泊キャンプをする度に「もっとこうしたい」「あれが欲しい」と思うのだろうけど、少しずつ自分なりに工夫していくのも車中泊キャンプの楽しみ方なのかもしれませんね。

ということで、すっかり車中泊の魅力にハマってしまった筆者です。皆さんも車中泊キャンプを試してみませんか?

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