諫早農高瑞穂寮生 早朝清掃で善行表彰 諫早公園で継続55年 長崎

今年の早朝清掃活動=諫早公園(諫早農業高提供)

 ツツジの名所として知られる長崎県諫早市の諫早公園で毎年4月、ボランティアで早朝の清掃活動を続けている県立諫早農業高瑞穂寮の寮生が、一般社団法人日本善行会(東京)の本年度春季善行表彰を受けることが決まった。
 同校によると、1967年から続く伝統の社会貢献活動。県内各地から集まった寮生らが第二の古里である諫早への感謝の思いを込めて毎年、ツツジの開花時期に合わせて取り組んでいる。今年は全寮生や同校職員らが4月18~22日に実施した。生徒たちは午前5時に起床し、約20分かけて同公園までランニング。約40分、ほうきで落ち葉などを拾い集めた。
 同寮は男子寮。現在34人が在籍している。3年生で寮長の福田世希哉さん(18)=南島原市加津佐町出身=は「自分たちが続けてきたことが表彰されてうれしい。後輩たちがこの伝統を受け継ぎ、地域の皆さんの役に立つことができたら」と話した。
 本年度春季善行表彰は国内外計78の個人、団体が選ばれた。


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