<レスリング>2028年ロサンゼルス・オリンピックでの女子ビーチ採用への動きが加速…米国協会が報じる

 

 米国レスリング協会は5月11日、ホームページで5月21日にカロライナビーチで行われる米国ビーチ選手権の展望記事を掲載。「2028年ロサンゼルス・オリンピックでビーチ採用? たぶん」(BEACH WRESTLING IN 2028 OLYMPICS? MAYBE!!)と、オリンピックでのビーチ採用の可能性を示唆するタイトルをつけるとともに、米国協会は世界レスリング連盟(UWW)と女子ビーチの採用について何度も話していることを報じた。

《掲載記事》BEACH WRESTLING IN 2028 OLYMPICS? MAYBE!! ATTEND U.S. BEACH NATIONALS IN CAROLINA BEACH ON MAY 21 AND GIVE IT A TRY

オリンピック採用の動きが加速している女子ビーチ=UWWサイトより

 記事では、ビーチ・レスリングの面白さと楽しさを記述した後、ビーチに取り組む「とても、とても正当な理由があります」と強調。UWWが2028年ロサンゼルス・オリンピックで女子ビーチを採用する方向で動いていることを伝えている。

 「それは本当にありえます」と続け、UWWが女子ビーチを採用する提案は、国際オリンピック委員会(IOC)によって検討されているという。「UWWは、ビーチに確固たるコミットメント(公約、誓約=単なる口約束ではなく、具体的かつ確実性を持つ場合に使われる言葉)を持っていいます。この質問に対する正直な答えは、多分(Maybe)です!!!」としている。

 「without fail」「definitely」「surely」(間違いなく、必ず)という言葉は使っていないものの、感嘆符(!)を3つ続けるあたりに、かなりの感触があることがうかがえる。

 IOCはオリンピックにおける男女平等実現に向けて努力しており、2024年パリ大会は史上初めて男女同選手数が参加する大会となる。しかし、サッカーとレスリングは男子の方が多く、レスリングは「男子192選手(各スタイル96選手)、女子96選手」で、サッカー以上の男女差がある競技(新体操とアーティスティックスイミングが女子のみで、全体のバランスはとれている)。

 これを是正するため、男子グレコローマンに対して女子ビーチを導入する動きが報じられていた(関連記事)。今回の米国協会の記事により、かなり具体的に進んでいることが分かった。

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