障害者の芸術作品 オンラインで公開 長崎県社会参加推進センター

投稿されたさまざまな作品を紹介するホームページ

 長崎県障害者社会参加推進センター(長崎市)では、本県の障害がある人が制作した美術作品を募り、ホームページ(HP)上で画像を公開している。色鮮やかな絵画や細かな刺しゅうなど多彩な作品を手軽に見て楽しむことができる。
 同センターでは県の補助を受け、障害者の文化芸術活動をサポートする「障害者芸術文化活動普及支援事業」を2020年度から実施。出品の手続きや持ち込みが難しく、公募展などに挑戦しづらい障害者に発表の場を提供。多くの人に個性豊かな作品を楽しんでもらおうと、昨年3月から同事業のHP上で作品の紹介を始めた。
 絵画や書、手工芸などの投稿を募集し、現在は身体や精神などに障害を持つ県内の人たちから寄せられた28点の画像を公開。画面いっぱいに描いたクジャクの絵や、自作の詩を添えたイラストなどさまざまな世代の力作が並ぶ。
 作品は同事業のインスタグラムのアカウントでも紹介。HPの投稿フォームから掲載を申し込める。担当者は「良い作品を作っても世に出すことがないままの人が多い。披露の場として気軽に活用してほしい」と呼びかける。問い合わせは同センター芸術文化活動支援事務局(電095.842.8178)。


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