フードデリバリー配達員に交通安全講習 神奈川県警

県警の白バイ隊員による実演を見る受講者=9日午後、横浜市戸塚区の横浜自動車学校

 フードデリバリーサービスの需要が高まる中、配達員を対象にした交通安全講習会が9日、横浜自動車学校(横浜市戸塚区)で開かれた。参加者は事故を起こさないためのルールや運転技術を改めて学んだ。

 講習会は神奈川県警交通総務課と戸塚署が主催した。「ウーバーイーツ」や「出前館」など宅配を専門とし、「日本フードデリバリーサービス協会」に加盟する事業者の配達員27人が参加した。

 参加者は実際に配達で使用している自転車や二輪車を使用。危険に気付いて急ブレーキをかけてから停車するまでの距離を体感したほか、S字や一本橋を走行して自分の運転技術を再確認した。普段ミニバイクで宅配しているという男性(41)は「細い道路でゆっくり走る技術を今後生かしたい」と話した。

 同課によると、宅配中の交通事故は2020年で3件発生。いずれも自転車が歩行者に衝突したもので、骨折する重傷を負わせたケースもあった。同課は「交通事故防止を最優先に、安全に商品を運んでもらいたい」と呼びかけている。

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