佐世保重工業(SSK)6期ぶり黒字 3月期連結決算 修繕船事業 増収

 佐世保重工業(SSK、長崎県佐世保市)が16日までに発表した2022年3月期連結決算は、純利益が1億8200万円の黒字(前期は106億9500万円の赤字)だった。1月に中核の新造船事業を休止したが、艦艇・修繕船事業の増収や円安の影響などで採算が改善。6期ぶりの黒字となった。
 売上高は前期比32.2%減の195億2300万円。このうち、艦艇・修繕船事業は92億8100万円(前期は41億4700万円)で、艦艇や大型客船の検査工事などで大幅に増加した。新造船事業は74億6500万円(前期は212億6400万円)だった。
 本業のもうけを示す営業利益は7億9900万円の黒字(前期は26億9100万円の赤字)、経常利益も8億2400万円の黒字(前期は28億3800万円の赤字)だった。
 また、3月には親会社の名村造船所(大阪市)の支援を受け、債務超過を解消した。
 23年3月期の業績予想は純利益を1億円の黒字と見込む。SSKは「修繕船事業と機械事業の両輪による安定収益体制の構築に取り組む」としている。


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