松野官房長官、辺野古断念求めてハンストの元山氏との面会検討 新基地建設は従来の主張繰り返す

辺野古新基地建設の即時断念などを求めてハンガーストライキを始めた元山さん=首相官邸前

 松野博一官房長官は17日の参院内閣委員会で、「『辺野古』県民投票の会」元代表で「辺野古新基地建設の即時断念」などを訴え首相官邸前などでハンガーストライキに踏み切った元山仁士郎氏との面会を検討する意向を明らかにした。立憲民主党の石川大我氏に答弁した。

 沖縄基地負担軽減担当も兼務する長官は「日本の国土の0.6%に過ぎない沖縄へ70%もの米軍施設が集中する現実は認識している。返還を進めたい」と説明。一方で、石川氏から「辺野古新基地建設を止めるべきだ」と迫られたが、「世界で一番危険な普天間基地の撤去に必要なことだ」と従来の主張を繰り返した。

 元山氏の行動を巡っては「報道などで承知している」と答弁。石川氏の「賛同署名が2万を超している。直接会って署名を受け取り話を聞くべきだ」などとの要請に対し、「さまざま意見を聞く機会の中で検討したい。元山さんから(面会の)申し込みはないが今後状況を踏まえて対応したい」と答えた。

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