使用済みワクチン注射器 誤使用の可能性 南島原・民間医療機関

 長崎県南島原市は17日、南高医師会に委託している新型コロナウイルスワクチン接種(3回目)で、市民1人に使用済みの注射器を使った可能性があると発表した。市民の体調に異常はないという。
 市によると、4月27日午前、市内の民間医療機関で実施していた個別接種で、医師が市民1人に注射針を刺した際、ワクチンが入っていないことに気付いた。通常は、接種前に注射器にワクチンが入っていることを確認し、接種後に廃棄するが、その手順を確実に進めたかは不明。この注射器を他の市民に使っていた可能性があるという。
 5月6日、この市民にB型肝炎などの感染がないか検査した。今後1年間は健康状態を観察する。同市は「南高医師会を通して、ワクチン接種を担当する医療機関への注意喚起と再発防止の徹底を要請した」としている。


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