災害に備え危険箇所調査 西海署 崩落現場の復旧状況を確認

扇山公園線の地滑り現場を調査する西海署員ら=西海市大瀬戸町雪浦幸物郷

 梅雨や台風シーズンに備え西海署は17日、原野清志署長ら8人が、特別警報が発表された昨年8月14日の大雨による長崎県西海市内の災害発生場所などを調査した。
 路面の一部が崩落した大瀬戸町雪浦幸物郷の県道229号扇山公園線の地滑り現場では、県大瀬戸土木維持管理事務所の職員から被害状況や復旧調査について説明を受けた。
 警報前に雪浦川が氾濫危険水位を超えたため、同署が避難を呼びかけた雪浦奥浦郷では、近くの住民の豊田洋子さん(68)が状況を説明。「山あいから次々と雨が川へ流れ込んでいた。近くの寺や車内に逃げた」と振り返った。原野署長らが「最悪の事態を想定し行動を」と注意喚起した。
 一行は雪浦川上流の雪浦ダムも視察。警戒態勢や情報伝達手段を確認した。


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