知られざる「江の島合戦」ウェブで発信 藤沢市観光協会、新たな観光客獲得へ

歴史資源の発信へ江の島詣でにぎわった江島神社辺津宮に設置された説明ボード

 神奈川県藤沢市江の島の歴史にスポットを当て新たな観光資源を発信しようと、藤沢市観光協会(湯浅裕一会長)は、歴史専門誌「歴史人」(ABCアーク)のウェブ版に2本の深掘り記事をアップした。最新の知見を踏まえ、戦国時代の幕開けとなった「江の島合戦」など知られざる地域史を発掘。新たなファンやリピーターの獲得につなげる狙いだ。

 歴史人ウェブ版に掲載されたのは、「実は戦国時代のはじまり! 江の島合戦」と「『伊勢参り』に匹敵、江の島詣」の2本。

 このうち江の島合戦の記事では、「戦国時代はかつて応仁の乱から始まったと言われていた。しかし、最近の研究では享徳の乱から始まったとの考えが有力」と解説。1467(応仁元年)年から11年間にわたる応仁の乱に先立って関東で起こった享徳の乱の引き金を引いたのが、鎌倉から江の島に逃れてきた足利成氏らの防戦の江の島合戦(1450年)だったとの最新研究の詳細を取り上げている。

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