「視線」でドローン操縦 藤沢で筋ジス患者がテスト飛行 ゲームの技術応用、2024年の事業化目指す

視線入力でドローンを操縦する梶山さん=湘南アイパーク

 寝たきり状態にある筋ジストロフィー患者が視線入力でドローンを飛ばすプロジェクトが、藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)で始まった。ゲームの制御技術を応用したもので、身体機能に大きな制限がある人の楽しみや、就労機会の創出へ向け、2024年の事業化を目指す。

 筋ジストロフィーを患いながら介護制度などを活用し、1人暮らしを続けている梶山紘平さん(36)は、視線入力のスキルを生かして、社会課題の解決に携わることを目指し、このプロジェクトに参画している。

 同パークの敷地で19日、テストフライトが行われ、電動車いすに乗った梶山さんが、手の不自由な人向けに「テクノツール」(東京都)が開発したゲーム用コントローラーの技術を応用したソフトを使って、実際に視線入力によってドローンを操縦した。

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